寺宝

石見

龍雲寺 蓮糸の袈裟(島根県浜田市)

りゅううんじ れんしのけさ住職の夢に市杵島姫命(宗像三女神)が現れ、宮島が火事であることを告げた(夢告)住職は寺の者を起こして、寺紋入りの提灯を掲げて参道入口にある巨石に水をかけさせた後日厳島神社(一之宮)より使者が訪れ、火事の時のお礼とし...
峡南

南明寺 大すりこぎ(山梨県富士川町)

なんめいじ おおすりこぎ天正8年(1580年)、朝倉氏との戦に敗れた徳川家康が竹馬の友の住職を頼って逃げ込んだ住職は、僧衣を着せてすりこぎ(食器)で味噌を擂らせて、敵の目をごまかして家康を助けた本堂内陣の左右に、寺宝として大すりこぎが2本吊...
峡北峡中

甲斐善光寺 霊牛碑(山梨県甲府市)

かいぜんこうじ れいぎゅうひ延宝6年(1678年)、江戸芝牛町で飼われていた牛が飼い主の夢に出て、甲斐善光寺へ参らせて欲しいと頼んだ(夢告)しばらくして牛は自ら逃げ出して甲斐善光寺へ行き、7日間境内に滞在した後、江戸にに戻ってきた(人外の悟...
佐渡

正法寺 神事面べしみ(新潟県佐渡市)

しょうぼうじ しんじめんべしみ別名・雨乞いの面旱魃に苦しむ村人のため、世阿弥(能狂言師)が雨乞いの舞を舞った時に着けた面(雨乞い伝説)旱魃の際に、この寺宝の面を借り受けて雨乞い(祈雨)に使った『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.33...
大阪

大願寺(大阪府大阪市淀川区)

だいがんじ長柄橋の架設の際に人柱となった巌氏の供養のために建立された長柄橋の橋柱で造られた地蔵や、橋柱の残木(用材)が寺宝として残されている『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.13大阪府大阪市淀川区 東三国
奥能登

洞雲寺(石川県能登町)

とううんじ人々を襲っていた2匹の大蛇を、遠州大洞院から来た持外和尚が祈祷により退治し(化け物封印)、この地に寺を建立した(創建伝説)寺宝に、大蛇の骨や鱗、祈祷の際に身に着けていた袈裟が残されている『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書...
加賀

勝楽寺(石川県小松市)

しょうらくじ安宅の関を越えた源義経一行が赤飯(料理)の饗応を受けた弁慶は感謝の印に法螺貝(楽器:寺宝)を奉納した『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.58石川県小松市 安宅町
加賀

即得寺 狐塚(石川県能美市)

そくとくじ きつねづか人をたぶらかしていた2匹の白狐が捕まったが、即得寺の住職がそれを諭して逃がしてやった狐は火除けの効がある国重の刀剣を差し出して、恩義に報いた(現在も寺宝)その後狐は死ぬまで寺に棲み着き、死後境内に葬られた(動物報恩譚)...
金沢

本泉寺 カワソの名剣(石川県金沢市)

ほんせんじ かわそのめいけん治水工事をしていた人夫が河童を捕らえて殺そうとしたところ、寺にいた蓮如がそれを助けて改心させたその夜河童が助けて貰ったお礼に短刀(刀剣)を一振り持ってきた(動物報恩譚)寺宝として、蓮如忌に公開される『日本の伝説1...
金沢

道入寺(石川県金沢市)

どうにゅうじ臨月で亡くなった妊婦の幽霊が毎夜飴を買って帰った(飴買い幽霊)妊婦の墓を掘り返すと赤子が飴を舐めており、その後赤ん坊は出家して7代目の住職として寺を継いだ(生誕伝説)7代目住職は円山応挙に幽霊画(絵画)を描いてもらって朝夕礼拝し...