寺宝

金沢

妙慶寺(石川県金沢市)

みょうけいじ住職が市場で魚を盗んで殺されかけた鳶を助けた鳶の正体は天狗で、お礼として“大”と“小”の字が刻まれた暦板(木工品)を渡した大の月に“大”の面、小の月に“小”の面を掲げておくと、火災の被害がなくなった(寺宝:火除け)『日本の伝説1...
備後

妙顕寺(広島県福山市)

みょうけんじ妙性・本性という刀匠の兄弟が日蓮宗に帰依し、京都の妙顕寺で曼荼羅を授かった帰路に曼荼羅を置き忘れたが無事に返ったことから、京に戻りさらに判を授かり、寺宝とした寺宝に兄弟が三条小鍛治宗近と共に打ったとされる古狐丸(小狐丸:刀剣)が...
西三河

大樹寺 貫木神(愛知県岡崎市)

だいじゅじ かんぬきじん桶狭間の戦いで敗れた松平元康(徳川家康)は大樹寺に逃げ込んだが、織田の雑兵が攻めてきた怪力の祖洞という僧侶が総門の閂を振り回してこの危難を乗りきった(怪力伝説)閂は寺宝として保存され、縁起物として将軍の代替わりごとに...
中越

雲洞庵(新潟県南魚沼市)

うんとうあん年を経た大鼠が2匹雲洞庵に棲み着いて暴れ回り、ついには住職まで噛み殺すに至った檀家の者が屈強の猫2匹を使って鼠を退治したが、猫も一晩の戦いの傷で死んでしまった(動物報恩譚)葬列を襲った化け猫(火車)を住職の北高和尚(名僧)が殴り...
下越

乙宝寺(新潟県胎内市)

おっぽうじある僧が法華経を読んでいると、2匹の猿がそれを聞いており、やがて写経をせがむようになった(人外の悟り)僧は猿の持ってきた木の皮に経(経典)を書いてやったが、いつしか来なくなった時が経ち、国司に赴任した紀躬高夫妻が訪れ、自分たちは猿...
中越

長見寺 化け茶釜(新潟県三条市)

ちょうけんじ ばけちゃがまたびたび住職に化けて(器物の怪)、檀家回りをした寺宝の茶釜茶釜の蓋を裏の墓に埋めたところ、怪異が止んだ『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.82新潟県三条市 新屋
上越

浄善寺 扇屋渋々宿御旧跡(新潟県上越市)

じょうぜんじ おうぎやしぶしぶやどごきゅうせき一夜の宿を請うた親鸞であるが、頼まれた扇屋は断った親鸞は軒下の石を枕に寝たが、その読経を聞いた扇屋は改心して帰依するようになった別れ際に形見を頼むと、親鸞が宙に名号を書き、その文字が手ぬぐい(織...
豊前国東

善正寺(大分県中津市)

ぜんしょうじ妻が毎夜寺へ参拝するのを、間男との密会と誤解した夫は、待ち伏せして妻を斬ったしかし妻が帰宅したので不審に思い、血の跡をたどると寺の本堂に入っていった本堂にあった名号の掛け軸が袈裟切りにされており、現在もそれが寺宝となっている(身...
豊前国東

八面山 大池(大分県中津市)

はちめんざん おおいけ自性寺の海門禅師(名僧)がこの池で雨乞いをおこなうと、女性の顔をした龍が現れた禅師が宝珠を受け取り、龍を成仏させると、5日間雨が降り続いた(雨乞い伝説)自性寺の寺宝となった宝珠(宝物)は、最初柔らかったが、女性が目にし...
臼杵佐伯

内山観音(大分県豊後大野市)

うちやまかんのん正式名称・蓮城寺炭焼き小五郎(炭焼き長者)ゆかりの寺院で、娘の般若姫の菩提を弔うために創建(創建伝説)近くに金(鉱石)を産出した金亀ヶ淵があり、境内には長者夫妻の墓所がある寺宝に龍の尾があり、長者が干拓した湖に棲んでいた龍の...