東予

瓶ヶ森(愛媛県西条市)

かめがもり石鎚山の神(その他の神々)のところへ安芸宮島の女神(宗像三女神)がやって来たので、天真名井の水でもてなした女神は大いに喜び再訪を希望したので、石鎚山の神は近くのなだらかな山の頂上に瓶(酒器)を置いて水を溜めたこの湧水を瓶壺と呼び、...
嶺北仁淀川

手箱山/筒上山(高知県いの町)

てばこやま/つつじょうざん龍宮から戻った浦島太郎が貰った玉手箱を祀ったとされる山(地名の由来)浦島太郎を追った乙姫は筒上山の池に蛇の姿となって棲むようになった『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.37高知県いの町 寺川
吉野

果無山脈(奈良県十津川村)

はてなしさんみゃく熊野参りの一街道となっている山地で、一つ目一本足の一本だたらという化け物が出没した一本だたらは果ての二十日だけ人に危害を加えるとされ、その日だけは人通りがなくなったのが地名の由来とされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川...
吉野

大蛇嵓(奈良県上北山村)

だいじゃぐら大台ヶ原にある断崖絶壁で、大蛇が棲むとされるある時、漁師(漁夫)が網すきに使う木を採りにきて晩飯を食べていると、不気味な中年女が現れて飯と酒を所望したまもなく同年輩の女が現れ、無言のまま2人が睨み合っている内に天地鳴動し、漁師は...
吉野

姥峯地蔵尊(奈良県上北山村)

うばみねじぞうそん背中に熊笹を生やした猪の姿をした猪笹王を射場兵庫が鉄砲(鉄砲火薬)で討ち果たした(化け物退治)猪笹王の亡霊は一本足の鬼と化し、伯母峰の街道を通る旅人を襲ったため、丹誠上人(名僧)が地蔵を勧請した鬼は封じられたが、12月20...
吉野

油こぼし(奈良県天川村)

あぶらこぼし大峯山参拝の途上にある断崖で、表面が滑りやすいためこの名が付いた(地名の由来)役行者が参拝の折、菜種油(燃料)を掛けて登ったため滑りやすくなったともされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.121奈良県天川村 洞川
吉野

蛇之倉七尾山(奈良県天川村)

じゃのくらななおさん大峯山修行の邪魔をしていた雌雄の大蛇のうち雄蛇は封印されたが、雌蛇がこの山中に逃れた雌蛇は奥の院に当たる洞穴に封印されたとする(化け物封印)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.120奈良県天川村 洞川
河内

久米の岩橋(大阪府河南町)

くめのいわはし葛城山で修行をしていた役行者が、鬼神を使って吉野金峰山に通じる岩橋を造らせた最終的に橋は完成せず、岩橋山に残る巨石が橋の残骸であるとされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.108大阪府河南町 平石
生駒葛城

二上山(奈良県葛城市)

にじょうさん雄岳・雌岳の2つの峰からなる山4月23日にご馳走を持参して山頂で食べる“岳のぼり”という行事がおこなわれる雨乞い(祈雨)もおこなわれ、その際には幟(旗)や提灯を持って山に登る『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.105奈...
生駒葛城

鬼取山(奈良県生駒市)

おにとりやま役行者は孔雀明王の夢告を受けて、生駒にある山に棲む2匹の鬼を捕らえることとなった鬼は不動金縛りの術で捕らえられると役行者の弟子(前鬼・後鬼)となり、山は鬼取山と呼ばれた(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p....