北毛

産石(群馬県中之条町)

うぶいし赤子を連れた女巡礼(巡礼六部)がこの地で休んでいると、嵩山から大岩が転がり落ちて下敷きにしてしまったその後赤ん坊の泣き声が岩の下から聞こえてくるため(声の怪:夜泣き石)、供養したところ泣かなくなった『日本の伝説27 上州の伝説』(角...
北毛

八束脛神社(群馬県みなかみ町)

やつかはぎじんじゃ八束脛という巨人が石尊山中の洞穴に棲み、夜な夜な山を下りて村を荒らしていた村人が後をつけ、洞穴を上り下りする藤蔓を伐って下りられないようにした数年後八束脛は白骨となっており、それを祀る祠を建てた(創建伝説)八束脛は、奥州安...
北毛

愛宕山(群馬県川場村)

あたごやま昔ここに住んでいた巨大な鬼(巨人)が武尊山からやって来て、途中で金棒(武具)で地面を突いたところ、金棒に付いた土が落ちて出来た山『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.59群馬県川場村 谷地
中毛

橘山(群馬県渋川市)

たちばなやま東征から戻る途中の日本武尊が弟橘媛を偲んで「あづまはや」と言ったことから名が付いた山(地名の由来)頂上にある、命が媛を偲び腰掛けた石(腰掛け石)は“恋し石”と呼ばれ、小石神社の御神体となった(現在は敷島公園内の小石神社に移転)『...
東毛

丸山(群馬県太田市)

まるやま標高114mの小独立丘ダイダラボッチ(巨人)が吸った煙管の灰(煙草)を落としてできた山とされる新潟の米山薬師を山頂に勧請したことから“米山”の別名もある『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.21群馬県太田市 丸山町
石見

野山岳(島根県浜田市)

のやまだけ素戔嗚尊の家臣と名乗る大山祇命という巨人が糞をしたものが山となった(一夜作り伝説:糞尿譚)この伝説により、別名・大糞山(おおぐそやま)と呼ばれるそのため肥料をやらなくとも作物がよく育つとされる(作物の俗信:実際は玄武岩が土となって...
出雲

十神山(島根県安来市)

とかみやま出雲の神在月(神無月)の時期に八百万の神の御旅所となる山で、期間中は禁足地となるある若者が神在月に山に登ると、神々が酒宴をしており、不老長寿の酒を飲んだ若者はその秘密を漏らしてしまったため、急死した(罰を与える)『日本の伝説48 ...
南薩

野間神社(鹿児島県南さつま市)

のまじんじゃかつての祭神であった娘媽(媽祖)は実在した女性が神格化された中国の神(中国朝鮮の神)で、航海・漁業の神とされる媽祖は福建省の海に身を投げたが、野間岬に遺体が漂着し、野間岳(山)に祀られたとされる『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(...
南薩

竹山(鹿児島県指宿市)

たけやま天狗が棲む山とされ、夜になると頂に灯りがともり(怪光)、鳴り物や岩が落ちる音が響いた(音の怪)文化8年(1811年)、山の下に投錨した船に火の玉(怪火)が飛んできて、帆柱の上に大男が立って船員を睨んだ船員が気を失った翌朝、船の帆柱(...
北薩

飯盛山(鹿児島県薩摩川内市)

いいもりやま八重山(薩摩川内市・鹿児島市境の山)の天狗が、藺牟田の山の頂を削って造ったのが飯盛山となったそれを見た愛宕山(藺牟田池の西にある山)の天狗が、山頂の削れた藺牟田の山を移動させた藺牟田の山がなくなった穴が藺牟田池となり、移動した山...