岸水辺

西三河

鹿ヶ松(愛知県岡崎市)

しかがまつ別名・三鹿の渡し跡徳川家康が桶狭間の戦いで敗れて岡崎へ戻ろうとしたが、矢作川が増水して渡河できずにいた川岸(岸水辺)で八剣神社に祈ると、神社の方角から3匹の鹿が現れて家康を背中に乗せて浅瀬を渡った全く同じ伝承が足利尊氏の話として残...
安房

神余の弘法井戸(千葉県館山市)

かなまりのこうぼういど空海がこの地を行脚中、ある家に寄って粥を馳走になったが、塩気がなかった塩(食品食材)が手に入らないことを知った空海が、川岸(岸水辺)で杖を突いて塩辛い水の出る井戸を造った(湧水)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)...
下越

賽の河原(新潟県阿賀野市)

さいのかわら五頭山は霊場として知られ、その麓の川岸(岸水辺)を賽の河原と見立てている付近には多くの地蔵があり、地蔵堂(堂宇)の内部には多くの積み石が置かれている『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.112新潟県阿賀野市 畑江
豊前国東

身投げ石(大分県杵築市)

みなげいし重病の姫を救うため、殿様は薬草である黒百合の根を持参した者に嫁に出すと決めた殿様の乗る栗毛の馬が薬草を持参し、姫が全快すると小姓に化けて求婚を繰り返した(異類婚姻譚)姫が快癒祝いに宮へ参拝した帰りに、監禁された馬が小屋を破って暴れ...
中信

寝覚の床(長野県上松町)

ねざめのとこ木曽川の川岸(岸水辺)にある景勝地龍宮から戻った浦島太郎が諸国を巡ってこの地に定住、その後玉手箱を開けて老人となっていなくなった人身御供を要求する化け物が棲み着いていたが、村人総出で引き揚げたところ、主は巨大な山椒魚であった(化...