峡南

割石峠(山梨県市川三郷町)

わりいしとうげ武田信玄が駿河へ向かう途中、この峠で休憩して、太刀で周囲の木々を切って道を開いたこの時信玄の威光を怖れた巨石がひとりでに割れた(切断した石)ことから名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.111山...
峡南

蹴裂神社(山梨県市川三郷町)

けさきじんじゃ桜峠で木花咲耶姫命の侍女が舞を舞っていると、巨人がやって来て一人の袖をむしり取った命が叱り、良いことをなせと命じたところ、山を蹴破って湖水の水を富士川に流して甲府盆地を造った(地形の由来)その後その巨人は神として祀られた(蹴裂...
峡南

西行峠(山梨県南部町)

さいぎょうとうげ歌の修行のためにこの地を訪れた西行が、この峠で木樵(杣人)と出会って甲州に歌詠みがいるか尋ねた木樵は自前の和歌「いきっちな つぼみし花が きっちなに ぶっぴらいたる 桶とじの花」を詠んだため西行は驚き引き返した『日本の伝説1...
峡北峡中

饅頭峠(山梨県韮崎市)

まんじゅうとうげ空海あるいは7人の山伏(行者山伏)がここを通った時、峠の茶店(店舗)で饅頭(菓子)を所望した店の婆が石なので食べられないと断ったが、その後饅頭は全て石に変わっていた(化身した石)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p....
峡北峡中

阿難坂峠(山梨県甲府市)

あなんざかとうげ別名・女坂峠身重の女性(妊婦)がこの峠に差し掛かった時に産気付いたが、母子共に亡くなった(子女受難)供養のために子を抱いた地蔵を置き、それを“女石”と呼んだことから名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川...
峡東

御坂峠(山梨県笛吹市)

みさかとうげ日本武尊が東征の折、この峠を越えて甲斐国に入ったとされる(地名の由来)御坂隧道(洞門隧道)の富士河口湖側出口付近にある天下茶屋(店舗)は多くの文人が滞在したことで知られる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.50山梨県笛...
峡東

大菩薩峠(山梨県甲州市)

だいぼさつとうげ新羅三郎義光(源氏)が奥州に攻め入る時、この峠を越えようとして道に迷った一人の木樵(杣人)が頂上まで道案内して消えると、眼下に八流の白旗があり、八幡神の化身であることを悟ったその時義光が「南無八幡大菩薩」と唱えたことから名が...
郡内

雛鶴神社(山梨県上野原市)

ひなづるじんじゃ鎌倉で暗殺された護良親王の首級を持ってこの地まで逃れてきた、愛妾(側室)の雛鶴姫(南の方:女官)を祀る峠越えで産気付いた姫は皇子を出産するが、母子共々亡くなり、埋葬された(子女受難)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)...
北摂

名月姫の墓(大阪府能勢町)

めいげつひめのはか能勢家包(地方豪族)の妻の名月姫(貞女)は美貌の持ち主で、それを聞いた平清盛は姫を差し出すよう命じた清盛が父と夫を脅したためついに姫は京へ行くことを承諾したが、途中で籠の中で自害して果てた(子女受難)墓所は姫が自害した峠に...
生駒葛城

十三塚(奈良県平群町)

じゅうさんづか大和から河内に抜ける街道の途中にある十三峠にある塚一番大きい塚が神武天皇の后・五十鈴媛命の陵墓とされる『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.90奈良県平群町 福貴畑