河内

水呑地蔵尊(大阪府八尾市)

みずのみじぞうそん大和から河内に抜ける街道筋、十三峠近くにある地蔵急坂にあえぐ行人のために空海が祈念して湧き出た湧水がある湧水は脚気などの病気に御利益があるとされる(手足の平癒)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.89大阪府八尾市 ...
備北芸北

王居峠神社(広島県庄原市)

おいだわじんじゃ隠岐に配流される途中[後鳥羽上皇が行在所とした場所に建てられた神社峠の名前は後鳥羽上皇に由来する(地名の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.113広島県庄原市 高野町上湯川
備後

若菜峠(広島県世羅町)

わかなとうげ尾道のある商家(商人)の娘が、店の手代と恋仲となったため、親が手代を故郷の田打に帰した娘は毎夜家を抜け出して田打にある峠まで行くと、そこにある3つの池に入って大蛇に化身して夜を明かした(変身譚)後を追って蛇体を目撃した父親は、元...
備北芸北

上根峠(広島県安芸高田市)

かみねとうげ出雲から来た若い男神が、この峠で一人の女神と出会って一緒に暮らし始めたある時女神は井戸にかんざしを落とし、それを拾おうとして自分もはまり、そのまま大蛇となった(変身譚)それを見た男神は逃げ出したが大蛇に腰の剣(刀剣)を奪われ、大...
東三河

望月様(愛知県東栄町)

もちづきさま長篠の戦いに敗れた武田方の望月右近太夫(戦国武将)は落人狩りに遭って自害した死の間際に、信濃の風が通る峠に葬って欲しいと頼むが、遺骸は放置されたその後、落人狩りに加わった集落に疫病が流行ったため、祟りを怖れて峠(望月峠)に祠を建...
尾張

内津峠(愛知県春日井市)

うつつとうげこの峠で、東征から戻る日本武尊が、東征副将の建稲種命(宮簀媛の兄)の訃報を聞いたこの時「現実(うつつ)か」と尋ねたのが地名の由来となる建稲種命は近くの内々神社の祭神として祀られた『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.23愛...
下越

大蔵神社(新潟県関川村)

おおくらじんじゃ大里峠の大蛇から村を滅ぼそうとする秘密を聞いた琵琶法師・蔵の市は、命に替えて村人にそれを伝えた村人によって大蛇は退治されたが(化け物退治)、蔵の市は死んでしまった村人は琵琶(楽器)を御神体として蔵の市を祀り、また杖を挿したと...
下越

おりのの碑(新潟県関川村)

おりののひ炭焼きの忠蔵は大蛇を退治し、切り分けて味噌漬けにしておいた妻のおりのはその味噌漬けを全て食べてしまい、大蛇と化してしまった(強欲の報い:変身譚)おりの大蛇は、その後大里峠の大蛇となって災いをなした『日本の伝説41 越後の伝説』(角...
中越

枝折峠(新潟県魚沼市)

しおりとうげ平清盛により追放された尾瀬中納言(尾瀬三郎:伝承の男性)は、越後に流されたさらに山奥に分け入ったところ道に迷い、難儀していた三郎の前に童子が現れた童子は枝(枝葉)を折りながら一行を道案内し、無事に峠に着くと姿を消した(地名の由来...
豊前国東

九人ヶ峠(大分県宇佐市)

くにんがとうげ大友氏に反旗を翻した安心院氏(地方豪族)は、逆に城を落とされた(落城伝説:戦国の戦い)この峠で当主の子の千代松丸以下9名が討死して、安心院氏は滅亡したという『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.104大分県宇佐市 安心...