備後

弁天島(広島県福山市)

べんてんじまある侍が刀(刀剣)を落としたので、100貫の賞金(貨幣)で拾うように頼んだ鮫が多くいるため引き受ける者がなかったが、ある漁夫が飛び込んで刀を拾い上げた漁夫は鮫に足を食われ亡くなったことから、侍は100貫で供養の石塔を島に建てたこ...
安芸

ホボロ島(広島県東広島市)

ほぼろじま安芸津の海に嫁入りしたホボロ島であるが、年月が経つにつれて痩せ細っている小粒虫(甲殻類)が凝灰岩の島を食い荒らす生物侵食によって、近い将来消滅するとされる(自然現象)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.69広島県東広島市...
安芸

引島(広島県江田島市)

ひきしま江田島の沖にある無人島鬼が音戸ノ瀬戸をふさぐために島を引っ張ってきたが、途中で力尽きてここに置かれた弁慶が島を引っ張ったため、細長い形になった(地形の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.63広島県江田島市 大柿町大君
広島廿日市

碇神社(広島県広島市中区)

いかりじんじゃ広島の城下町の最古社かつてこの一帯は海に浮かぶ島で、上陸するために碇(船装備)を下ろしていた(名称の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.37広島県広島市中区 白島九軒町
広島廿日市

小己斐明神(広島県広島市西区)

こごいみょうじん平清盛が厳島神社造営の際に木を伐りだし、刻印を付けてこの浜から送り出したことから“刻印の明神”と言われる元は夫婦の島から成ったが、埋め立てによって女島がなくなり、男島がそのままの形で公園に残る『日本の伝説21 広島の伝説』(...
広島廿日市

津久根島(広島県広島市佐伯区)

つくねじま財を成した湯蓋道空(長者)には息子があったが、天邪鬼な性格のためいつも親の意見と反対のことばかりしていた道空が死ぬ直前、息子が反対のことをすると予想して、墓所に孤島を指定した息子はこの時だけ親の遺言に従って、津久根島という孤島に墓...
東三河

仏島(愛知県蒲郡市)

ほとけじま満潮時には波間に隠れてしまう、周囲を岩礁で囲まれた無人島石塔を運んでいた船が島の近くで突然沈み、船乗りの兄弟が島に向かって泳ぎだした島を見ると、何体かの白衣の亡者(幽霊)が手招きしており、怖くなった兄弟はからがら浜へ逃げ泳いだ後日...
安房

仁右衛門島(千葉県鴨川市)

にえもんじま代々平野仁右衛門が所有し居住する島安房にあった源頼朝が長狭六郎の襲撃を受け、一時的にこの島の洞穴に逃げ込んで難を逃れた若い頃の日蓮が島を訪れ、神楽岩で朝日を拝した『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.102千葉県鴨川市 太...
安房

増間島(千葉県南房総市)

ますまじま大房岬にある小島約10km程内陸にある増間村から大水の時に川を下って流れていった中洲とされる(地形の由来)毎年正月には、増間村の人が島を訪れて注連縄を張っていた増間村は平家の落人(または大坂の陣の落人)が開いた村とされ、半島上陸の...
安房

浮島(千葉県鋸南町)

うきしまデーデッポ(巨人)が安房国に移動した折、咳払いをして口から飛び出したのがこの島であるとされる(地形の由来)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.86千葉県鋸南町