巡礼六部

西毛

大日尊本堂(群馬県富岡市)

だいにちそんほんどう本尊は、空海が石に爪で彫った十一面観音(石仏)元禄2年(1689年)にある巡礼(巡礼六部)が大日如来の出現を予言し、当日現れたことから、堂宇を建て祀った(予言の怪:創建伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p....
北毛

産石(群馬県中之条町)

うぶいし赤子を連れた女巡礼(巡礼六部)がこの地で休んでいると、嵩山から大岩が転がり落ちて下敷きにしてしまったその後赤ん坊の泣き声が岩の下から聞こえてくるため(声の怪:夜泣き石)、供養したところ泣かなくなった『日本の伝説27 上州の伝説』(角...
大隅

夏井六部父娘地蔵(鹿児島県志布志市)

なついろくぶおやこじぞう?永正年間(1504~1521年)に国境の夏井番所(関所)で父と娘の六部(巡礼六部)が入国しようとした許可が下りないため、滞在し続けた親子は恨みの和歌を残して海に入水して果てた村の者が憐れに思い2体の地蔵を祀り、六部...
峡南

法界寺 経塚(山梨県富士川町)

ほうかいじ きょうづか越後の豪族が玉を紛失し、それを貧しい母子の仕業と勘違いして死なせてしまったため、出家して諸国を巡った(巡礼六部)この地に庵を結び、供養のため小石に法華経を1文字ずつ書いて(一字一石)積み重ねて塚とした(願掛けの石:創建...
備後

満願寺 宙づり観音(広島県尾道市)

まんがんじ ちゅうづりかんのん仏像の足と蓮華台の間に半紙が通るほどの隙間があるため、この異名を持つ寺が他国へ移転したため仏像もこの地を離れたが(あるいは盗まれた)、いつしか戻ってきた信者の夢に観音が現れ、巡礼(巡礼六部)に背負って貰って戻る...
海部知多

五右衛門地蔵(愛知県知多市)

ごえもんじぞう五右衛門という名の旅の六部(巡礼六部)が住み着き、毎日のように酒ばかり飲んで暮らしていたある時、自分から穴を掘って入定し、村人がその跡地に地蔵を建てた『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.51愛知県知多市 岡田
豊前国東

中摩殿畑山(大分県中津市)

なかまどんのはたやま麓の村に六部(巡礼六部])が宿を求め、そのお礼に八大龍王の描かれた掛け軸2本を渡した日照りの時は掛け軸を持って山へ登れば雨が降ることを教えた六部の正体は龍で、寝姿を見てしまった家人は山頂に龍を祀り、その後雨乞いをおこなっ...
東讃

▲廻国六部の祠(香川県小豆島町)

かいこくろくぶのほこら佐々木信胤(南北朝の武将)が白鳥と誤って射殺した六部(巡礼六部)を葬った祠『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.100香川県小豆島町 安田