平氏

嶺北仁淀川

耳なし地蔵(高知県越知町)

みみなしじぞう寛永(1624~1645)の頃、横倉寺の英仙は琵琶法師の城了を寺に留め置いた城了が夜中に寺を抜け出してどこかへ行くのを咎めると、鞠ヶ奈路へ琵琶を弾きに呼び出されると答えた安徳天皇と平氏の幽霊の仕業と察した英仙は、城了の身体に香...
嶺北仁淀川

横倉宮(高知県越知町)

よこくらぐう安徳天皇の行宮跡で、ここで23歳で崩御したため陵墓(宮内庁参考地)がある平知盛(平氏)ら88名が随伴してこの山中に隠れ住んだ(平家の落人)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.52日本伝承大鑑:高知県越知町 五味
嶺北仁淀川

椿山百花堂(高知県仁淀川町)

つばやまひゃっかどう氏仏堂(うじぼとけどう)とも呼ばれる壇ノ浦で敗れた平氏一門と安徳天皇が、侍臣の滝本軸之進の先導で約3年間隠れ住んだ集落上流から流れてきた木椀を見つけて来訪した旅の僧を、軸之進が漏洩を怖れて斬り殺したその後不幸が立て続けに...
磯城高市

市杵島神社(奈良県田原本町)

いちきしまじんじゃ金春という猿楽師(能狂言師)がこの地に住んでおり、そこに1枚の公達の面が天から落ちてきた平家の公達であった平敦盛(平氏)が16歳で討ち死にしていることから、この面は十六と呼ばれたこの面を着けると発狂するとされ(祟り)、金春...
熊谷深谷

清心寺 平忠度供養塔(埼玉県深谷市)

せいしんじ たいらのただのりくようとう一の谷の戦いで平忠度(平氏)を討ち取った岡部六弥太(源平の武将)が、帰国後その武勇を悼んで建立した供養塔『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.103埼玉県深谷市 萱場
中毛

雙林寺 忠度桜(群馬県渋川市)

そうりんじ ただのりざくら雙林寺七不思議の1つ開山の月江禅師の夢枕に平忠度(平氏)の幽霊が現れ、和歌の続きを詠んで欲しいと頼んだそれに満足した忠度が枝の鞭を境内に挿し、それが桜の木に成長した『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.91...
熊毛大島

安徳天皇墓所(鹿児島県三島村)

あんとくてんのうぼしょ壇ノ浦の戦い後、安徳天皇は硫黄島まで逃れ、70歳近くまでの長生された(生存説)安徳天皇の墓所周辺には、后の櫛匣局(平資盛の娘:平氏)をはじめ近臣らの墓もある(平家の落人)櫛匣局との間にもうけた子の子孫が、現在の長濱氏と...
北薩

稲荷神社(鹿児島県伊佐市大口大島)

いなりじんじゃ祭神に平氏の子孫である小松殿が祀られる平重盛の末子・宗実の遺児である宗衡と盛衡は、菱刈氏に預けられこの地に住んだとされる(平家の落人)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.63鹿児島県伊佐市 大口大島
峡東

遠妙寺 漁翁堂(山梨県笛吹市)

おんみょうじ りょうおうどう殺生禁断の笛吹川で鵜飼をしていた勘作という漁夫が捕らえられ、簀巻きにされて処刑された(禁を犯す)勘作の幽霊が度々現れたが、旅の僧(日蓮)が河原の石に法華経を一字ずつ書いて供養して草庵を建てた(創建伝説)この物語を...
河内

野崎観音 江口の君堂(大阪府大東市)

のざきかんのん えぐちのきみどう平資盛(平氏)の娘・妙は江口で遊女をしていたが、婦人病(下の病)に罹ったため野崎観音に祈願し平癒させたその後得度して尼になり、本堂(堂宇)を再興するなどした『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.93大阪...