役行者

峡北峡中

円楽寺(山梨県甲府市)

えんらくじ伊豆に流罪となっていた役行者が創建し(創建伝説)、この地から富士登山の道(街道)を開いたこの寺に安置される役行者像(貴人像)は延慶2年(1309年)の修理銘が残っており、最古の役行者像とされる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書...
峡東

大善寺(山梨県甲州市)

だいぜんじ行基が見た夢に現れた(夢告)、葡萄(果菜)の房を持った薬師如来を仏像にして開いた(創建伝説:起源伝説)行基あるいは役行者が大蛇を退治した故事に倣って、藤切り祭り(祭礼)がおこなわれる(化け物退治)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角...
河内

慈光寺(大阪府東大阪市)

じこうじ生駒山に2匹の鬼の夫婦が棲んで村々に害をなしていたのを役行者が法力で退治した(化け物封印)改心した鬼は髪(毛髪)を切り、義覚・義玄という名で弟子となった鬼の棲んでいた地に建てられたのが慈光寺となる(創建伝説)『日本の伝説8 大阪の伝...
和泉

施福寺(大阪府和泉市)

せふくじ通称・槙尾寺西国三十三ヵ所観音霊場の第4番札所役行者が、経巻(経典)を葛城の山々に分けた際、この山に最後の1巻を納めたので“巻尾山”と呼ばれた(地名の由来)空海がこの地で出家剃髪したとされる花山院が道に迷った時、馬のいななきに導かれ...
安房

養老寺 独鈷水(千葉県館山市)

ようろうじ とっこすい正式名は観音寺役行者が地下にあった大蛇を退治して開基した、洲崎神社の別当寺役行者が独鈷(金剛杵)を用いて湧かせた独鈷水(湧水)がある境内の石窟(洞穴)には役行者像があり、『南総里見八犬伝』ではここで伏姫が文字の書かれた...
豊前国東

文殊仙寺(大分県国東市)

もんじゅせんじ役行者が中国の五台山で修行していた時、文殊菩薩が日本へ渡りたいと要請した役行者が国東の霊鷲山を推挙すると、文殊菩薩はその地で待つように言った文殊が来訪すると、すぐさま寺を建立したのが文殊仙寺とされる(創建伝説)『日本の伝説49...
大分別府

関崎地蔵(大分県大分市)

せきざきじぞう役行者がこの海峡を渡っている時、激しい風雨に遭った般若心経を唱えると波間に地蔵菩薩が現れ、風雨が収まったその時現れた地蔵菩薩をかたどって岬に安置された『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.62大分県大分市 佐賀関
大分別府

乙原の滝(大分県別府市)

おとばるのたきこの滝に2匹の大蛇が棲み着き、里を荒らしていた領主の大友氏時(武家)は、鎌倉から下向してきた昌華祐和尚(名僧)に頼み、その法力で大蛇を退治した(化け物封印)役行者が法力で、赤と青の鬼を滝の上の大岩に封じ込めたともされる『日本の...
村山

大沼の浮島(山形県朝日町)

おおぬまのうきしま役行者が発見し、弟子の覚道が祠(浮島稲荷神社)を建てて開いた沼に浮かぶ浮島はかつて60あまりあり、それぞれに国名がつけられて、各国の吉凶占いをした『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.45山形県朝日町 大沼
北信

小菅神社 御座石(長野県飯山市)

こすげじんじゃ ございし小菅神社奥社への参道沿いにある石(腰掛け石)役行者や空海が参拝の折に座ったとされる石には凹みがあり、杖の先がめり込んだものと言われる(痕が残る石)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.57長野県飯山市 瑞穂