怪光

鹿児島霧島

波之平刀匠 笹貫井戸(鹿児島県鹿児島市)

なみのひらとうしょう ささぬきいど刀匠の波平派が居住し、刀剣作りに使用していた井戸刀匠の波平行安は刀剣の仕上げの場を妻に見られたため、不浄としてその刀剣を藪に捨てたその後刀剣を捨てた竹藪で夜な夜な怪光が見られた落ちてきた笹の葉が刀剣の刃に突...
佐渡

竜眼の池(新潟県佐渡市)

りゅうがんのいけ目を病んだ息子のために洞穴の池で目玉を洗っていた母龍は、人間の気配を感じて逃げたが、目玉を置き忘れた目玉は翁が拾って岩谷薬師に奉納したが、薬師は龍を憐れんで元の池に戻したその後母龍は戻ってこず、夜になると池中の2つの目玉が青...
河内

千手寺(大阪府東大阪市)

せんじゅじ惟喬親王が起こした乱の際に、本尊の千手観音は自ら池に飛び込んで難を逃れた(仏の避難)その後池から怪光が発せられるため、在原業平が仏像を拾い上げ、寺院を再興した『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.92大阪府東大阪市 東石切町
大阪

和光寺 阿弥陀池(大阪府大阪市西区)

わこうじ あみだいけ仏教伝来の折、物部尾輿(豪族)が仏像を投げ棄てた“難波の堀江”の名残とされる池後に信濃国の本田善光(地方豪族)が通りがかった時に、名を呼ばれ、池が光る場所(怪光)から仏像を拾い上げた拾った仏像は物部尾輿が捨てたものであり...
金沢

住吉神社 神石(石川県かほく市)

すみよしじんじゃ かみいし?海の底で光るもの(怪光)があり、その光に魚が集まって大漁となった光るものの正体は巨石だったので、それを引き揚げて御神体として神社に祀った(霊石)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.31石川県かほく...
安芸

弘法寺(広島県呉市)

こうぼうじ山の上に怪光が毎夜現れたので登って確かめると、弘法大師(空海)の像(貴人像)があった住民が堂宇を建てて弘法大師像を祀り、月命日に法要をおこなう行事が続けられている『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.70広島県呉市 安浦町...
安芸

長善寺(広島県竹原市)

ちょうぜんじ本尊(仏像)は、かつて伊予国の八幡宮の御神体だったが、海賊に盗まれ、嵐に遭って海に捨てられた毎夜怪光を発するので、地元の者が網で拾い上げて家に祀った夢で仏像を長善寺に持っていくよう告げられ、持参すると、住職も同じ夢を見ていた(夢...
安芸

乙女椿(広島県呉市)

おとめつばき長者の娘と貧しい漁夫が恋仲となったが、その身分違いに嘆き2人で海に身を投げた(悲恋伝説)男の遺体は能美島へ、娘の遺体は呉浦へ流れ着き、やがて両方の場所から椿の木が生えた能美島の椿はしばらくして枯れたが、呉浦の椿は大木となり“乙女...
広島廿日市

福王寺 燈明杉(広島県広島市安佐北区)

ふくおうじ とうみょうすぎ福王寺が現在地の向かい側の山にあった時、空海がそこから眺めて、杉の木の先端に灯り(怪光)がともっているのを見つけた4世住職が明徳3年(1392年)に植えた杉で、善人には杉にともる燈明が見えるが、悪人にはそれが見えな...
広島廿日市

塩屋神社 湯蓋道空神社(広島県広島市佐伯区)

しおやじんじゃ ゆぶたどうくうじんじゃ漁夫であった湯蓋道空は、光る波(怪光)を見つけて、それを掬い取って金持ちとなった長者となった道空は厳島神社に奉仕し、土地の開発などをおこない、神として祀られた『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p...