怪光

安芸

弘法寺(広島県呉市)

こうぼうじ山の上に怪光が毎夜現れたので登って確かめると、弘法大師(空海)の像(貴人像)があった住民が堂宇を建てて弘法大師像を祀り、月命日に法要をおこなう行事が続けられている『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.70広島県呉市 安浦町...
安芸

長善寺(広島県竹原市)

ちょうぜんじ本尊(仏像)は、かつて伊予国の八幡宮の御神体だったが、海賊に盗まれ、嵐に遭って海に捨てられた毎夜怪光を発するので、地元の者が網で拾い上げて家に祀った夢で仏像を長善寺に持っていくよう告げられ、持参すると、住職も同じ夢を見ていた(夢...
安芸

乙女椿(広島県呉市)

おとめつばき長者の娘と貧しい漁夫が恋仲となったが、その身分違いに嘆き2人で海に身を投げた(悲恋伝説)男の遺体は能美島へ、娘の遺体は呉浦へ流れ着き、やがて両方の場所から椿の木が生えた能美島の椿はしばらくして枯れたが、呉浦の椿は大木となり“乙女...
広島廿日市

福王寺 燈明杉(広島県広島市安佐北区)

ふくおうじ とうみょうすぎ福王寺が現在地の向かい側の山にあった時、空海がそこから眺めて、杉の木の先端に灯り(怪光)がともっているのを見つけた4世住職が明徳3年(1392年)に植えた杉で、善人には杉にともる燈明が見えるが、悪人にはそれが見えな...
広島廿日市

塩屋神社 湯蓋道空神社(広島県広島市佐伯区)

しおやじんじゃ ゆぶたどうくうじんじゃ漁夫であった湯蓋道空は、光る波(怪光)を見つけて、それを掬い取って金持ちとなった長者となった道空は厳島神社に奉仕し、土地の開発などをおこない、神として祀られた『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p...
尾張

間々観音(愛知県小牧市)

ままかんのん正式名称は龍音寺貧困のため乳の出ない女が米を差し出して祈ったところ乳が出るようになった(乳神)かつて本尊が盗まれたが、途中で仏像が光る怪異(怪光)を起こしたため、元に戻された『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.15日本伝...
東葛飾

布施弁天東海寺(千葉県柏市)

ふせべんてんとうかいじ但馬国から紅龍が現れて島を造ったが、そこから毎夜光(怪光)が射すようになった夢告によって島から弁財天像が見つけ出されたが、当地を訪れた空海が但馬で造ったものと認めた寺伝では、平良将と紅龍との間に生まれた子が後の平将門で...
中越

西生寺(新潟県長岡市)

さいしょうじ山の頂上からまばゆい光が差し(怪光)、海の底まで照らしたため、魚が寄らなくなった漁夫が山に登って確かめると、黄金仏が捨ててあった仏像を持ち帰って寺を建てると、再び魚が沖に戻ってきて、浜は栄えた(創建伝説)『日本の伝説41 越後の...
豊前国東

鷹栖観音(大分県宇佐市)

たかすかんのん観音に帰依した長者(炭焼き長者)が、尊像を刻もうと楠の木を用意したが果たせなかった今戸盛時という武人が、怪光を発するあやかしの噂を聞き、矢を射て退治した(化け物退治)怪光の正体は長者が残した楠であり、今戸は観音の霊験(神仏霊験...