怪火

金沢

高尾城址(石川県金沢市)

たこうじょうし一向一揆で滅びた富樫政親(武家)の居城で、この地で富樫氏は滅亡した(落城伝説:歴史的事件)春と秋の晩に城跡から怪火(高尾の坊主火)が現れ、富樫館のあった場所まで飛んだ『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.21石川...
備後

神村八幡神社 八重明神(広島県福山市)

かむらはちまんじんじゃ やえみょうじん神村一帯の領主であった石井又兵衛(地方豪族)に阿良(八重)という側室がいたが、山伏(行者山伏)と懇ろになった(不義密通)怒った又兵衛は、阿良を蛇や百足を入れた箱に首だけ出して閉じ込め、その首を鋸引きさせ...
広島廿日市

矢野城跡(広島県広島市安芸区)

やのじょうあと別名・保木城矢野城主の野間隆実(戦国武将)は、陶晴賢に味方したため毛利元就に攻められ、降伏の末に謀殺された(落城伝説)盆の頃になると城跡から怪火が沖に向かって飛んで戻ってくるとされ、“野間火”と呼ばれた『日本の伝説21 広島の...
西三河

六所神社(愛知県豊田市)

ろくしょじんじゃ文政8年(1825年)、六所神社の舞台を改築した際、壁塗りの土をこねる時に便所桶に入れた水を使った踊りの稽古の夜、3日続けて怪異が起こり(怪火・音の怪)、最後に異形のものが姿を見せた(神威を見せる)神への不浄を咎められたと認...
尾張

人柱観音(愛知県一宮市)

ひとばしらかんのん昭和31年(1956年)に完成した、小信川(河川)堰き止め工事の際に人柱となった与三兵衛を祀る工事の本陣であった信行寺で働いていた与三兵衛が自ら人柱を志願した(無理矢理生き埋めとなったとも)その後、埋められた場所から白い火...
北総

鳥見神社 切られ庚申(千葉県白井市)

とりみじんじゃ きられこうしんかつて鮮魚道(なまみち:街道)の脇にあった庚申塔ある夜、魚を運んでいた者が火の玉(怪火)に襲われ、闇雲に刀を振り回したところ、庚申塔を切りつけてしまった塔の右背面に刀傷(傷痕)の跡が残る『日本の伝説6 房総の伝...
下越

五十志霊神社(新潟県新発田市)

いそしれいじんじゃ洪水の際に村人を助けるために藩の木を伐りだすなどした大竹与茂七(義民)を逆恨みした大庄屋が藩に訴えた与茂七と大庄屋の間の金や米を巡る争いで罪を得た与茂七は打ち首となった処刑後、大庄屋や役人が狂死し、さらに新発田の町に青い火...
豊前国東

旧千燈寺跡(大分県国東市)

きゅうせんとうじあと六郷満山を開いた仁聞(名僧)が最初に建立した寺院仁聞が入寂した岩屋(洞穴)や供養塔がある仁聞がこの地で不動の秘法をおこない、海からそれを見た龍王(龍神)が喜んで1000の龍灯(怪火)を献じた『日本の伝説49 大分の伝説』...
大分別府

姫之宮春日社(大分県大分市)

ひめのみやかすがしゃ大友氏鑑(南北朝の武将)が大友親世に滅ぼされた時、氏鑑の姫は城から逃げる途中で自害した(落城伝説)手に掛けた乳母は姫を葬り、目印の楠の木を植えると、九六位山まで落ち延びて自害した姫の供養に木のそばに春日社が建てられ、命日...
先島諸島

群星御嶽(沖縄県石垣市)

んにぶしおん村の娘が、中天と地上を行き来する霊火(怪火)を見るようになった霊火の降り立ったと思われる場所へ行くと、白米の粉で印が付けられていたため、そこに御嶽を建てた(創建伝説)「群星」は昴(星)のこと『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店...