悪瘡平癒

奈良宇陀

疱瘡地蔵(奈良県奈良市)

ほうそうじぞうこの地蔵に祈願すると疱瘡が治るとされた(悪瘡平癒)正長元年(1428年)に彫られた徳政碑文が残る(歴史的事件:一揆)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.71奈良県奈良市 柳生町
磯城高市

いもあらい地蔵(奈良県橿原市)

いもあらいじぞう“いも”は“疱瘡”のことで、集落に疱瘡が入らないように建てられたものであるとされる(悪瘡平癒)久米仙人が神通力を失った原因とされる、脹ら脛を出して女が洗い物をしていた場所に建てられた地蔵『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書...
奈良宇陀

青井神社(奈良県奈良市横井)

あおいじんじゃ歌会で敗れた腹いせに讒言された小野小町は宮中を追われて放浪、途中瘡に罹った夢に翁が現れ、瘡は前世の悪縁で、奈良の疱瘡神へ行って祈願すると治ると言われた(夢告)その後21日間の祈願の末回復したので、くさ神として広く信仰された(悪...
西毛

抜鉾神社(群馬県高崎市菊地町)

ぬきほこじんじゃ敬神家の家で子供が天然痘に罹った時、翁が夢に現れて鰻を身代わりにして治すと告げた(夢告)鰻を飼うと子供の病気は治り、鰻の全身に痘瘡が出来た(悪瘡平癒)身代わりとなった鰻を神社そばの池に放し、その後は鰻を食べない(禁忌)『日本...
鹿児島霧島

米山薬師(鹿児島県姶良市)

よねやまやくし本尊の薬師如来像(仏像)は、文明年間(1469~1487年)に起宗という僧侶が越後米山で翁から授かった(創建伝説)疱瘡除け(悪瘡平癒)の仏として有名『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.47鹿児島県姶良市 鍋倉
峡北峡中

為朝神社(山梨県韮崎市)

ためともじんじゃ伊豆大島に流罪となっていた源為朝が、武田信義(源平の武将)を頼って鬼2匹と共にこの地に来た(貴種流離譚)神社にある為朝の木像(貴人像)に祈願すると疱瘡が全快する(悪瘡平癒)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.67山...
河内

弥勒寺 舎利吹観音(大阪府四條畷市)

みろくじ しゃりふきかんのん武田団蔵という武士の娘は容姿端麗であったが、顔に瘡が出来て、医者の手では治らなかった先祖伝来の仏像に一心に祈ったところ、願いを聞き届けるとの夢告を受け、娘の顔は元に戻った(悪瘡平癒)仏像を見ると、顔一面に舎利が吹...