慣習の由来

東毛

石原賀茂神社(群馬県太田市)

いしはらかもじんじゃ日光例幣使(廷臣)がこの神社で道中安全祈願をしていると、野犬が激しく吠えだした犬の首を刎ねたところ、鳥居の上にいた大蛇に噛みついて例幣使は難を逃れた(忠犬伝説)これよりこの神社では鳥居を建てないこととなった(慣習の由来)...
石見

大島・女島(島根県江津市)

おおしま・めじま?安芸の宮島の神が、大島という名の島があると聞いて訪ねてきたが、小島だったため落胆したその後、いつしか大島の隣に島ができて、女島と呼ばれるようになった大島に祀られている神は宮島の神の姉にあたるため(宗像三女神)、祭礼を1日早...
南薩

大山祇神社(鹿児島県南さつま市大浦町)

おおやまづみじんじゃ祭礼の時に巨大な草鞋(履物)を作って奉納する慣わしがある(慣習の由来)平家の落人がこれを作り、巨人が棲んでいると思わせて源氏の追っ手を追い払った『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.108鹿児島県南さつま市 大...
河内

慈眼寺(大阪府大東市)

じげんじ通称・野崎観音江戸時代に屋形船を使って縁日の参拝する「野崎詣り」が流行った(行事)船で行く参拝客と、川土手を歩く参拝客とで口喧嘩をして運試し(占い)をする「振り売り喧嘩」がおこなわれた(慣習の由来)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川...

開口神社(大阪府堺市堺区)

あぐちじんじゃ三村坊という神通力を持った僧侶がおり、境内の大楠(戦災で焼失)の上に住み、天狗と呼ばれた吉野の天狗に負けた三村坊は吉野へ去り、その際山門を大風で持ち運んだとされる社紋(紋章)は“三ツ茄子”で、奉納した3つ成りの茄子(果菜)を聖...
奥能登

岩倉寺(石川県輪島市)

いわくらじ漁夫が海から引き揚げた千手観音像(仏像)が本尊17年ごとの開帳持には、漁夫の末裔が鍵を開けて幕を開ける役を続けている(慣習の由来)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.133石川県輪島市 町野町西時国
加賀

宮村岩部神社(石川県加賀市)

みやむらいそべじんじゃ土塀に囲まれた御神体の神石(磐座)は、川をさかのぼりこの地に遷ってきたとされる本殿はなく、建てると雷鳴が轟いた(慣習の由来)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.74石川県加賀市 宮町
東讃

権現神社(香川県土庄町)

ごんげんじんじゃ星ヶ城の落城で逃げた佐々木信胤(南北朝の武将)は、途中で敵兵と遭遇して組み伏せた信胤の家臣は槍で刺そうとしたが、暗くて顔が見えないため声を掛けた敵兵が咄嗟に「下」と答えたため、誤って上にいた信胤を刺し殺してしまった(落城伝説...
東讃

與田寺 仁王像(香川県東かがわ市)

よだじ におうぞう増吽僧正(名僧)が四国八十八ヶ所霊場の羅漢寺へ出掛けた際、帰りが遅くなったため仁王が供をして與田寺へ送った仁王は僧正の徳を慕い、そのまま与田寺の門前に立つようになり、羅漢寺には仁王がいなくなったとされる(慣習の由来)『日本...
村山

歌懸稲荷神社(山形県山形市)

うたかけいなりじんじゃ藤原実方が稲荷神社に和歌を奉納したのが始まりとされる(小野小町・西行という説もあり)和歌を一首詠まないと神社の前の橋を渡ることが出来ないとされた(名称の由来:慣習の由来)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.30...