授乳の俗信

武雄多久

六角の泣仏地蔵(佐賀県白石町)

ろっかくのなきびす?じぞう生活苦で母親に捨てられた赤子が、乳を求めて泣きながら死んでしまった(子女受難)ある者がその赤子の供養に地蔵を建て、この地蔵に乳を供えると乳が出るようになるとされた(授乳の俗信)また乳を地蔵に掛けると、目から涙を流し...
佐賀鳥栖

安生寺 太田観音(佐賀県鳥栖市)

あんしょうじ おおたかんのん子のなかった八ツ並長者は子沢山の叔母を訪れ、民を慈しめば子が出来ると諭され、それを実行して娘をもうけた成長した娘は柳川長者へ嫁いで子をもうけたが、その後八ツ並長者と戦となって家を出された実家へ戻ろうとしたが、父の...
行田春日部

小松神社(埼玉県羽生市)

こまつじんじゃ平家が滅びる際に、平重能(源平の武将)が平重盛の遺骨を持って東国へ行き、この地に埋めた目印に植えた銀杏は御神木となって“乳銀杏”と呼ばれ、乳の出が良くなるご利益があるされた(授乳の俗信)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店...
行田春日部

大川戸八幡神社 大銀杏(埼玉県松伏町)

おおかわどはちまんじんじゃ おおいちょう幹周り約9m、樹齢約650年の銀杏の木乳の出ない女性が祈願し、銀杏の皮を煎じて飲むと出が良くなるとされる(授乳の俗信)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.36埼玉県松伏町 大川戸
和泉

乳滝(大阪府和泉市)

ちちだきかつては“父滝”と書き、鬼の家族である父鬼の住処であったとされる近くにある父瀧不動尊では乳の出が良くなるよう祈願する女性があり、滝に鯉を放って祈願したとされる(授乳の俗信)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.70大阪府和泉市...
広島廿日市

日吉神社(広島県広島市安芸区)

ひえじんじゃ母乳の出をよくしてくれる「乳神様」として有名である祈願してからは後ろを振り返ってはいけない、供えた菓子などを子が食べるとより一層乳が出るとされる(授乳の俗信)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.60広島県広島市安芸区 ...
尾張

間々観音(愛知県小牧市)

ままかんのん正式名称は龍音寺貧困のため乳の出ない女が米を差し出して祈ったところ乳が出るようになったことから、乳神として信仰されている(授乳の俗信)かつて本尊が盗まれたが、途中で仏像が光る怪異(怪光)を起こしたため、元に戻された『日本の伝説7...
外房

高照寺 乳銀杏(千葉県勝浦市)

こうしょうじ ちちいちょう樹齢1000年余り、樹高10m、幹周り10mの銀杏の木ある僧侶が法華経を読誦して、乳不足に悩む婦人を治し、赤子の生育を助けた僧の死後、里人が銀杏を植えたところ乳柱が多くでき、乳不足に参詣すると叶うとされた(授乳の俗...
北総

松虫寺 お杖銀杏(千葉県印西市)

まつむしでら おつえいちょう病気平癒した松虫姫(不破内親王)が都に戻る折、来るときに使っていた杖を地面に挿して帰った春になって杖は芽吹き、その後立派な銀杏の木となった枝から垂れている乳枝を煎じて飲むと、乳の出が良くなる(授乳の俗信)『日本の...
下越

切畑の乳銀杏(新潟県五泉市)

きりはたのちちいちょう行基がこの銀杏の木の下で野宿した時に観音菩薩の夢告があり、木の枝を伐って十一面観音像(仏像)を彫り上げた暴風雨で軍旗がちぎれ飛んでこの木に引っ掛かったのを吉として、源義家が黒鳥兵衛を打ち破った枝葉を煎じて飲むと、乳の出...