出雲人情調べ石(島根県雲南市) にんじょうしらべいし集落で毎夜のように作物が盗まれた(悪事)ため、懲らしめのために石を置くことにした盗みをする者に人の心があるかどうかを調べる意味で「人情調」の文字を刻んで置いた(字彫りの石)この石を置いて以降、集落での盗みはなくなった(教... 2025.09.04出雲
北摂雉子畷碑(大阪府吹田市) きじなわてひ長柄橋の人柱となった巌氏(長柄の人柱碑)の娘は、河内禁野の長者の嫁となったが、ひと言も言葉を発しないそのため離縁となったが、送られる途中で雉が撃たれるのを見て、和歌を一首詠んだ「ものいわじ 父は長柄の 橋柱 雉も鳴かずば 射られ... 2025.07.14北摂
西三河鶏石(愛知県豊田市) にわとりいし村の開拓者が朝早く耕作していると鶏の鳴き声が聞こえたので行ってみると、巨石から鳴き声が聞こえた(喋る石)村の者も鳴き声が聞きたいと朝早くから外に出て働くようになり、村はますます栄えた(教訓譚)ある者が汚れた下着を石の上で乾かした... 2025.05.12西三河
安房大巌院(千葉県館山市) だいがんいん開基の霊巌上人(名僧)の念仏往生の説法を聞き改心した盗賊の源兵衛は、7日間この寺に通い、念仏を唱えた後に切腹した(教訓譚)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.101千葉県館山市 大網 2025.04.29安房
内房鬼泪山(千葉県富津市) きなだやま日本武尊が鬼(阿久留王)を退治した時、鬼が涙を流して謝ったことから名付けられた(化け物退治:地名の由来)62歳になるとこの山に捨てられる慣習があった(姨捨伝説)父親を籠に乗せて山に捨て、天秤棒を持って帰ろうとする息子に「天秤棒を持... 2025.04.27内房
臼杵佐伯吉作落(大分県豊後大野市) きっさくおとし傾山の岩壁(断崖)の1つ吉作という茸採りが誤って岩壁に取り残され、最後は自ら飛び降りて命を絶った場所(教訓譚)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.58大分県豊後大野市 緒方町上畑 2025.03.16臼杵佐伯
東讃そうめん川(香川県直島町) そうめんがわ法事の饗応後、帰宅途中の僧侶が川で高入道(大入道)に遭遇し殺された高入道は僧の腹を割いて、そうめん(食品食材)を取り出すと、川で洗ってそれを食べてしまった一方、茶で口をゆすいで帰った僧は何事もなく、難を免れた(教訓譚)そうめん川... 2025.03.06東讃
北信久米路橋(長野県長野市) くめじはし娘の「赤まんま食べた」という歌で盗みがばれた男が人柱にされて完成した橋その後娘は口を利かなくなったが、ある時鳴き声のせいで撃たれた雉を見て「雉も鳴かずば撃たれまい」と一言だけ喋ったとされる(教訓譚)『日本の伝説3 信州の伝説』(角... 2025.01.29北信
国頭夫振岩(沖縄県名護市) うとぅふぃじー仲の悪い若夫婦に困り果てた両家の両親が、2人を沖の岩礁に連れていき置き去りにした夜になって海が荒れ、夫婦はお互いの優しさに気づき、一夜でおしどり夫婦となった夫に対して不満を持つ妻への戒めとした(夫婦の情愛:教訓譚)『日本の伝説... 2025.01.14国頭
島尻白銀堂(沖縄県糸満市) はくぎんどうある漁師(漁夫)が薩摩の侍(藩士)から大金を借りたが、返す目処が立たずに岩穴(洞穴)に逃げ隠れた侍が斬ろうとした時、漁師は「怒ったら手を出すな、手を出すなら怒るな」と言って侍の怒りを抑えた一旦帰国した侍は、自宅で妻が誰かと寝てい... 2025.01.09島尻