吉野大蛇嵓(奈良県上北山村) だいじゃぐら大台ヶ原にある断崖絶壁で、大蛇が棲むとされるある時、漁師(漁夫)が網すきに使う木を採りにきて晩飯を食べていると、不気味な中年女が現れて飯と酒を所望したまもなく同年輩の女が現れ、無言のまま2人が睨み合っている内に天地鳴動し、漁師は... 2025.11.24吉野
吉野油こぼし(奈良県天川村) あぶらこぼし大峯山参拝の途上にある断崖で、表面が滑りやすいためこの名が付いた(地名の由来)役行者が参拝の折、菜種油(燃料)を掛けて登ったため滑りやすくなったともされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.121奈良県天川村 洞川 2025.11.23吉野
奈良宇陀小太郎岩(奈良県曽爾村) こたろういわ標高700mから約200m垂直な断崖が続く道観長者(あるいは八幡長者)の息子・小太郎は、財産目当ての継母に命を狙われていた(継子殺し)ある時継母は断崖へ小太郎を誘い、突き落とそうとしたが、誤って自分が転落してしまった(因果応報譚... 2025.11.18奈良宇陀
南薩小浜の馬頭観音(鹿児島県指宿市) こはまのばとうかんのん源頼朝の命を受け、この地で探し出された子馬が後の生月とされる(名馬伝説)子馬を失った母馬は毎日子を探して走り回り、ついには断崖から飛び降りて死んだ飛び降りた断崖に添うように村人が供養の馬頭観音を建てた『日本の伝説11 ... 2025.08.27南薩
南薩仙人岩(鹿児島県いちき串木野市) せんにんいわこの地に興隆寺や頂峯院を創建した阿子丸親王がこの断崖の上で修行して仙人となった親王が岩の頂に溜まった水を硯に入れて使ったことから、硯の水として字の上達のため持ち帰った(技芸の俗信)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.... 2025.08.26南薩
峡南琴路崖・琴路の滝(山梨県早川町) ことじがけ・ことじのたき奈良田の吾平は、仕事で出会った琴路という娘と恋仲となった琴路は毎夜はるばる奈良田まで通い続けるが、その愛着執心を怖れた吾平は、途中の一本橋に鋸を入れて細工したその夜琴路は橋が崩れ落ちて亡くなり、吾平も別の場所で身投げ... 2025.08.12峡南
峡北峡中千代の吹上(山梨県甲府市) ちよのふきあげ金峰山の山腹にある200mほどの断崖女人禁制の山に上ろうとした夫婦があったが、妻だけが途中の断崖で滑落した夫は山頂の社で7日間妻の赦免を祈願したところ、吹き上げられた風と共に妻が傷一つなく戻ってきた(夫婦の情愛)『日本の伝説1... 2025.08.05峡北峡中
郡内稚児落とし(山梨県大月市) ちごおとし岩殿山城落城の折に城主一族の妻子が逃れ、“呼ばわり谷”というところまでたどり着いた(落城伝説)ここでようやく主従で言葉を交わすと、声が反響して抱いていた赤子が泣き出した追っ手を怖れた家臣がその赤子を断崖より落としたことから名が付い... 2025.08.04郡内
能登南義経の舟隠し(石川県志賀町) よしつねのふなかくし奥州へ落ち延びる源義経が一時48艘の船を隠したとされる、入り江の岩場となる断崖『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.92石川県志賀町 笹波 2025.06.19能登南
加賀天狗壁(石川県能美市) てんぐかべその頂上に天狗が棲んでいるとされる断崖頂上にある御座石(巨石)は上杉謙信にその美しさを讃えられた『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.50石川県能美市 岩本町 2025.06.16加賀