日招き伝説

石見

蟠竜湖(島根県益田市)

ばんりゅうここの一帯に広大な田を持つ斎藤忠右衛門という長者がおり、毎年1日で田植えを済ますのが恒例であった万寿3年(1026年)、猿回しに見とれて田植えが遅れたため、長者が扇で太陽を呼び戻して済ませた(日招き伝説)その夜暴風雨と津波で田や屋...
駿東

天子ヶ岳 瓔珞つつじ(静岡県富士宮市)

てんしがたけ ようらくつつじこの地に住んでいた炭焼きの許に、京都から来た姫君がお告げを聞いて嫁いできた買い物のために渡した小判(貨幣)を夫が鳥を捕るために投げたことを怒ると、炭焼小屋に転がる小判を見せて長者となった炭焼き長者は、源頼朝が冨士...
佐渡

長者ヶ平遺跡(新潟県佐渡市)

ちょうじゃがだいらいせきかつて佐渡全域を治めるほどの勢いを持った犬神長者の屋敷跡といわれる縄文時代前期から後期の集落跡とされる遺跡広大な水田で田植えをしていたら間に合わなくなったため、長者が日を止めて田植えを終わらせた(日招き伝説)それから...
河内

日置天神社(大阪府枚方市)

ひおきてんじんじゃ惟喬親王が猟をしていたが、途中で愛鷹の行方が分からなくなり、この地で探していた探している途中で日が傾いたので、「日を留め置きたまえ」と祈願した(日招き伝説:名称の由来)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.102大阪...
安芸

音戸の瀬戸/清盛塚(広島県呉市)

おんどのせと/きよもりづか平清盛が開削したとされる海峡人柱の代わりに一字一石の経石を海中に埋め、その上に石塔を建てて塚とした(清盛塚)日没近くになっても開削工事は終わらないため、清盛が扇で太陽を呼び戻した(日招き伝説)この行為が、清盛が熱病...
西讃

丸尾五左衛門屋敷跡(香川県丸亀市)

まるおござえもんやしきあと牛島に居を構えた、江戸時代の廻船問屋(豪商)の屋敷跡ある年の正月に持ち船の数を数えたが、日が沈みそうになったので、扇で太陽を呼び戻して数えきった(日招き伝説)その日の夜に大しけが起こり、船が全部沈んでしまったので、...