奈良宇陀

衣掛柳の碑(奈良県奈良市)

きぬかけやなぎのひ帝の寵愛を受けられないことを憂い、猿沢の池に入水した采女が、入水の前に池の畔にあった柳の木に衣を掛けた(悲恋伝説)その木があった跡に、十三重の石塔が建てられ残る『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.12奈良県奈良市...
川越飯能

広済寺 あごなし地蔵(埼玉県川越市)

こうさいじ あごなしじぞう下顎の部分が欠損した地蔵で、虫歯や歯痛にご利益があるとされる歯痛が治ると、柳の楊枝を供える習慣があった(特別な奉納)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.83埼玉県川越市 喜多町
川越飯能

妙典寺 子安池(埼玉県和光市)

みょうてんじ こやすいけ日蓮が佐渡へ流罪となる途上、領主(地方豪族)の隅田時光の妻が難産であるため祈祷を依頼された懐中から取り出した楊枝で地面を掘ると水が湧き出て、それを飲ませると安産となって子が生まれたその後楊枝は根付いて成長して柳の木と...
西毛

柳原馬頭観音堂(群馬県高崎市)

やなぎわらばとうかんのんどう源義家が東征の途中、馬が蹄を痛めて立ち往生したため、京都清水寺の観音に祈願した柳の木の上に馬頭観音が出現、たちまち馬の傷が治り、この地に馬頭観音像を安置して柳の木を植えた(創建伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』...
北毛

朝日神社 河童柳(群馬県みなかみ町)

あさひじんじゃ かっぱやなぎこの土地を開いた阿部氏が悪戯をする河童を捕らえたが、命乞いの代わりに傷薬の製法を教わったこの傷薬(薬品)は、神社にあった柳の葉を原料として作られた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.64群馬県みなかみ町...
東毛

桐生大炊介お手植えの柳(群馬県桐生市)

きりゅうおおいのすけおてうえのやなぎ桐生大炊介重綱(戦国大名)は、愛馬の浄土黒に乗って狩りをしていたその途中馬が頽馬神(死神)に襲われたて急死、重綱も落馬して亡くなった息子の助綱が浄土黒の遺骸を埋め、柳の木を植えて菩提を弔った『日本の伝説2...
峡北峡中

甲斐善光寺 棟木(山梨県甲府市)

かいぜんこうじ むなぎ武田信玄が造営時に棟木(柱)に適した巨木を求め、高畑村にある柳の木を選び伐ることとなった隣村の娘のところに毎夜通っていた男があったが(異類婚姻譚)今夜限りで会えなくなると告げた男は柳の巨木の精霊であり、明日伐られて甲府...
大阪

大小橋命胞衣塚(大阪府大阪市東成区)

おおおばせのみことえなづか中臣氏の祖とされる大小橋命(豪族)の胞衣を埋めた塚(胞衣塚)この塚に生える柳の木が子供夜泣きに効くとされた(子育の俗信)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.30大阪府大阪市東成区 東小橋
豊前国東

逆柳(大分県姫島村)

さかさやなぎ姫島七不思議の1つ姫神が使った楊枝を地面に逆さにして挿したところ育った柳の木『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.97大分県姫島村
東信

▲懐古園 化け柳(長野県小諸市)

かいこえん ばけやなぎ懐古園(小諸城址)にある毎夜、柳の木の下に美しい女(怪人)が現れた女は腰掛け石(憩石)を手箱に見立て、髪を結ったとされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.22長野県小諸市 丁(懐古園)