北毛

琴橋(群馬県長野原町)

ことばし吾妻川に架かる橋の下の水底には龍宮があるとされ、証文を入れて必要分の膳椀を借りることが出来た(椀貸伝説)欲深な者が借りっぱなしにしていたところ、膳椀ごと家が全焼して借りた者も狂死した(強欲の報い)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
北毛

かぶと岩・鎧橋(群馬県沼田市)

かぶといわ・よろいばし奥州へ逃れる源義経がこの地で休憩し、川中にある巨石に兜を脱いで汗を洗い流したかぶと岩のそばにある橋は、その故事にちなんで鎧橋と名付けられた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.68群馬県沼田市 利根町平川
中毛

安楽寺 不動堂(群馬県前橋市)

あんらくじ ふどうどう武田勝頼が攻め込んできてお堂が焼かれたが、その灰が捨てられた橋では落馬する者が続出した(罰を与える)橋の近くで怪光が現れ、見ると川岸に不動明王像(仏像)があったため、再びこれを祀った『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
東毛

常楽寺 やきもち地蔵(群馬県館林市)

じょうらくじ やきもちじぞう近くの深諦寺の日限地蔵を見初め、夜な夜な地蔵が川沿いの土手を歩いた(動く絵や像:遊ぶ神仏)住職が柵を作ったがこれを破って出歩くため、さらに厳重に囲われて出られなくなった近くの橋を婚礼の列が渡ると不縁になるとされ、...
石見

子落橋(島根県浜田市)

こおとしばし和泉式部は九州の父に会いに行く途中の山陰道で、娘を出産する赤子を連れての旅は無理と悟り、道中で娘を棄てたとされる橋(子女受難)棄てた子は後の小式部内侍『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店)p.104島根県浜田市 三隅町...
出雲

普門院(島根県松江市)

ふもんいん謡曲「杜若」を門前の橋で歌うと、女の幽霊が現れ怪異が起こる(禁忌)ある武家が謡をして帰宅したところ、家の門前に女が立っており、文箱(箱類)を渡すとかき消えた不審に思い開けると中に赤子の生首があり、客間に首のない我が子の死体が置かれ...
出雲

松江大橋 源助柱(島根県松江市)

まつえおおはし げんすけばしら慶長年間、大橋川に橋を架ける時に杭が流されるため、人柱を立てることにした仮橋を渡る者で、袴に横つぎを当てた最初の者であった足軽の源助を捕らえて人柱とした月のない夜の丑三つ時に、杭のそばから赤い火(怪火)が飛んだ...
出雲

阿太加夜神社(島根県松江市)

あだかやじんじゃ別名・芦高神社河童が、川で神官(神主)が洗っている馬に悪さをしたため、馬小屋まで引きずられて捕らえられた河童は詫びを入れ、以降「カワコ、カワコ、芦高の生まれ」と言って泳ぐと溺れない(除災の俗信)神社の西を流れる、河童がいたと...
鹿児島霧島

日本武尊祝宴の地(鹿児島県霧島市)

やまとたけるのみことしゅくえんのち熊襲健(隼人熊襲)を討ち果たした日本武尊が、それを祝って宴会をおこなった地当地であることを示す石碑が建ち、そばにある橋は“祝橋”という名が付けられている『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.59鹿...
鹿児島霧島

涙橋(鹿児島県鹿児島市)

なみだばし刑場へ引き出される囚人を家族が見送った橋ここから先へ同道することが出来ず、家族が涙を流したことから名付けられた(地名の由来)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.42鹿児島県鹿児島市 郡元