南信

承知橋(長野県下諏訪町)

しょうちばし武田信玄が川中島の戦いから戻る際、この橋まで来ると馬が動かなくなった戦勝祈願の約束を思い出し、下馬して「神のお告げ承知仕った」と言って帰国したという(地名の由来)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.97長野県下諏訪町 下...
中信

琵琶橋(長野県塩尻市)

びわばし橋のたもとで一人の法師が朝夕琵琶(楽器)を鳴らしていたが、ある時「この橋の上で一曲を得た」と言って去った後に敦実親王が当地を訪れ、この橋で蝉丸が秘曲・流泉(音曲)を作ったので、琵琶橋と名付けるよう申しつけた『日本の伝説3 信州の伝説...
北信

善光寺 駒返し橋(長野県長野市)

ぜんこうじ こまかえしばし善光寺を参拝した源頼朝が下馬しなかったところ、この橋で馬が転倒し足を折ったため、怖れてここで下馬した善光寺七橋の1つ『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.40長野県長野市 長野元善町
東信

西行戻り橋(長野県上田市)

さいぎょうもどりばし別所温泉そばの「相染橋」の別称。「ワラビ=童火」と掛けた西行に対して、子供が「ヒノキ=火の着」と返した西行は和歌の巧さに恐れをなして、橋を渡らずに帰った『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.32長野県上田市 別所温...
島尻

真玉橋(沖縄県豊見城市)

まだんばし石橋に架け替える工事の際、七色の元結いをした子年生まれの女を人柱にせよとの神託があったそのような女が現れなかったため、神託した神女が人柱となった『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.27沖縄県豊見城市 真玉橋
山城

橋姫神社(京都府宇治市)

はしひめじんじゃ橋守の娘が、婚約者に「わかめが欲しい」とねだり、男が伊勢に赴くがそこで溺れ死ぬ娘は伊勢に男を捜しに行くと、男の霊が現れて歌を詠じたまた男の心変わりを恨んだ女が、貴船神社のお告げに従って宇治川で三七日間浸り、鬼女となって相手の...
洛外

小督塚(京都市右京区)

こごうづか高倉天皇の寵愛を受けるようになったが(女官)、中宮の父である平清盛に睨まれて追放される天皇の命を受けた源仲国は、琴の調べ(音曲)を頼りについに小督の所在を見つける小督隠遁の地とされる場所にあり、謡曲の題材となっている源仲国が琴の音...
洛中

一条戻橋(京都市上京区)

いちじょうもどりばし渡辺綱が鬼女と遭遇し、その片腕を<鬼切丸(刀剣)>で斬り落とした浄蔵が父・三善清行の葬列にこの橋で出くわして、祈祷で甦らせた(橋の名の由来:元は土御門橋)安倍晴明が12体の鬼神をこの橋の下に隠したとされる(川底から石櫃が...
洛中

五条大橋(京都市東山区)

ごじょうおおはし牛若丸(源義経)と弁慶が初めて遭遇し戦った橋現在の松原橋が、当時の五条大橋だった『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.26京都市東山区