機織

広島廿日市

滕池明神(広島県大竹市)

ちきりいけみょうじん九州からやって来た市杵島姫命(宗像三女神)が厳島へ向かう途中、この坂道を通りがかった子を背負い機織道具を持っており、あまりに重いため滕を池に投げ棄てた池はその後埋め立てられ、その上に祠が建てられた(創建伝説)『日本の伝説...
外房

小町山(千葉県東金市)

こまちやま小野小町が機織の道具を埋めたとされる塚があったまたは小野小町の誕生地であるともされる(生誕伝説)「小町公園」内に歌碑とモニュメントが置かれている『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.80千葉県東金市 小野
外房

雄蛇ヶ池(千葉県東金市)

おじゃがいけ姑から機織が悪いと叱責された嫁が池に入水した(嫁姑)雨の夜になると、池の底から機織の音が聞こえる溜池として造営される以前より蛇神が棲み、身分違いで恋が叶わず身投げした娘が変化したものとされる(変身譚)池を7周半回ると、池の主であ...
東葛飾

八幡の藪知らず(千葉県市川市)

やわたのやぶしらず不知八幡森とも呼ばれる一度入ると出られなくなる、入ると祟りがあるとされる禁足地の竹藪徳川光圀が中に入って異人と遭遇し、警告を受けた平将門を討った平貞盛(地方豪族)が、将門の死門に当たる地として陣を張った平将門の首を守った家...
中越

巻機山(新潟県南魚沼市)

まきはたやま母の病気を治す薬草を求めて里の若者が巻機山に登ると、頂上の方から機織の音が聞こえた(地名の由来)若者が近寄ると、美しい女性が機織をしており、事情を話すと薬草を採ってきてくれたさらに共に山を下り、母の病気を治し、村の娘に機織りの技...
高松坂出

平池(香川県高松市)

へいけ平清盛が家臣の田口民部(源平の武将)に命じて造らせたため池決壊が続くため、お告げにより、ちきり(機織道具)を持った娘を人柱とした池が完成した後、一箇所から水が流れ出し、その音が「いわざら、こざら」と聞こえるようになった(声の怪)乙女の...
村山

大倉溜池(山形県村山市)

おおくらためいけすぐに土手が崩れる溜池のため、おくらという美女が池の主にお仕えすると言って人柱となった夜になると池の底から機織の音が聞こえ、女の泣き声がするので、三月(見付)館の丘の上に霊を祀った(声の怪)おくらの名前から大倉溜池と呼ばれる...
置賜

鶴布山珍蔵寺(山形県南陽市)

かくふざんちんぞうじ金蔵という男が鶴を助けてやったところ、その夜、妻にして欲しいという女が訪ねてきた女はあるものを作るので7日間部屋を覗かないよう言ったが、金蔵は中を見てしまった(見るなの禁止)女の正体は鶴で、恩返し(動物報恩譚)のため自ら...
中信

機織淵(長野県大町市)

はたおりぶち木崎湖から流れる農具川を4~500m下ったところにある淵木曽義重によって落城した仁科城主の奥方が、機織道具を背負って入水したという(落城伝説)梅雨の時期に機を織る音が聞こえる(音の怪)周辺に生えている梭芦を刈ると必ず雨が降るとい...
北信

袴石(長野県長野市)

はかまいし金井池のほとりにある石一本歯の下駄(履物)を履いて石の上に立つと、池から機織の音がするとされる(怪を呼ぶ石)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.43長野県長野市 松代町柴