峡北峡中

八牛の池(山梨県北杜市)

やつうじのいけかつて大きな池があり、8つの頭を持った牛が池の主として棲んでいた八ヶ岳が噴火、焼けた石が飛んできて池が小さくなったので、牛は信濃の八那池に移った池の水が濁ると雨が降ると言われる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.83...
峡北峡中

小淵神社 小淵池(山梨県北杜市)

こぶちじんじゃ こぶちいけ人の寄合がある時、この池に膳椀を必要分頼むと貸してくれた(椀貸伝説)不心得者が返さなかったため、池の主の赤牛が怒って諏訪湖へ行ってしまい、貸すことがなくなった小淵沢の地名の由来となる『日本の伝説10 甲州の伝説』(...
峡北峡中

椹池(山梨県韮崎市)

さわらいけ下条婆という老女の額に2本の角が生えたため、それを恥じてこの池に入り大蛇となった(変身譚)甘利左衛門尉(地方豪族)の2人の子息が池で行方不明となり、池の主の仕業として木々や石を池に投げ込み追い出した(化け物退治)大蛇は赤牛に変じる...
峡北峡中

牛池/鳥ノ小池(山梨県韮崎市)

うしいけ/とりのこいけ周辺の村がいつも水不足に悩むのを憐れに思った山の神が農牛と農鳥(鳥類)に命じて池を造らせた毎夜池を掘り、夜明けに農鳥が時を告げて帰っていたが、ある時それを忘れたため農牛は石と化した農鳥も池造りを止めたので、2つの池が残...
峡北峡中

能蔵池(山梨県南アルプス市)

のうぞういけこの池の主は赤牛で、求めに応じて膳椀を出して貸していた(椀貸伝説)膳椀を返さない者や池を汚す者が出てきたため、赤牛は池を飛び出して椹池に移ってしまった『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.60山梨県南アルプス市 野牛島
郡内

鎮西ヶ池(山梨県大月市)

ちんぜいがいけ滝子山の山頂近くにある小さな池伊豆大島に流罪となった源為朝が脱出してこの地に妻子を呼び、再挙を図ろうとしたが失敗するその後池から鏡や玉が見つかり、これを池に浸すと雨が降るとされた(雨乞い伝説)源為朝が流罪となり、九州に残した妻...
佐渡

杉池(新潟県佐渡市)

すぎいけ杉池に棲む雄蛇と、大郎左衛門の池に棲む雌蛇が逢瀬をしているところを次郎右衛門の婆が見てしまった蛇は口止めとして、かき混ぜると米1粒で釜一杯の飯になる杓子(食器)を与えた次郎右衛門の家はこれで金持ちとなったが、秘密がばれてしまい没落し...
佐渡

山居の池(新潟県佐渡市)

さんきょのいけこの池に棲む雄龍が、近くの寺に参拝に来たおせんという娘を見初め、人間に化けて近づいた2人は相思相愛となり、ある時男がその正体を告げたが、おせんは最早離れられず共に池に沈んだこの池の大蛇に雨乞いを祈願すると、雨を降らせる代わりに...
佐渡

竜眼の池(新潟県佐渡市)

りゅうがんのいけ目を病んだ息子のために洞穴の池で目玉を洗っていた母龍は、人間の気配を感じて逃げたが、目玉を置き忘れた目玉は翁が拾って岩谷薬師に奉納したが、薬師は龍を憐れんで元の池に戻したその後母龍は戻ってこず、夜になると池中の2つの目玉が青...
佐渡

乙和池(新潟県佐渡市)

おとわいけ長福寺で働く女中のおとわは、誤って女人禁制の地に入り込み、池で衣服についた泥を洗った突然池の主である大蛇が現れて嫁になれと迫り、おとわは3日の猶予を貰い寺に戻った3日後、おとわが山に入ると、白馬に乗った貴公子が現れ、馬に乗せて連れ...