東毛

高園寺(群馬県桐生市)

こうえんじ本堂脇にある小さな池に、夜な夜な小僧が馬を洗いに来たこの馬が後に桐生氏によって源頼朝に献上された池月と言われる(名馬伝説)池月の名は、月夜の下、池で洗われていた姿から付けられた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.14群馬...
石見

浮布池(島根県大田市)

うきぬののいけ池の原長者の娘が、この池のほとりで若者と出会い恋仲となったある武士が通りがかったところ、娘が大蛇に巻きつかれており、矢を射て撃退した(異類婚姻譚)娘は大蛇を追って池に飛び込み、やがて着物(衣類)だけが水面に浮かんできた(地名の...
出雲

西谷池(島根県出雲市)

にしたにいけ?藤原久太夫の下の息子が使いの帰りに雨宿りをしていると、谷女児という美女が現れて暫く話をして別れた下の息子が美女が住む西谷へ行くと侍女が出迎え、谷女児の屋敷で歓待を受け、五色の玉(宝物)を貰った(異類婚姻譚)玉の存在に気付いた久...
出雲

蛇池(島根県出雲市)

じゃいけある彫物師(左甚五郎とも)が満足のいく龍の彫刻を造りたいと、本物の龍を求めてこの池を訪れたある夜、雷鳴と共に池から龍が天へ昇る姿を見て、見事な龍の彫刻(像)を造り上げたその彫物は出雲大社の拝殿の破風に付けられたが、毎夜鳴動するため真...
出雲

四方が池(島根県出雲市)

しかたがいけ?ある猟師が池のそばで昼寝していると、蛇が足を舐めて徐々に身体を飲み込もうとした猟師は足と共に銃(鉄砲火薬)も飲み込ませて撃ち放つと、蛇は大蛇となって海までのたうち回って死んだ翌日蛇の死骸を見つけた者はそれを切り分けて食べたとこ...
出雲

稲田神社(島根県奥出雲町)

いなだじんじゃ奇稲田姫命の生誕地とされ、近くに産湯の池、へその緒を切った竹(笹の宮)がある(生誕伝説)境内の社務所に蕎麦屋(店舗)が営業する『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店)p.36島根県奥出雲町 稲原
南薩

水無し池/鏡池(鹿児島県指宿市)

みずなしいけ/かがみいけ瑞応院の小坊主が仏花を取りに池のほとりに行った時に河童に引きずり込まれた弟子の危難を知った和尚は法力で池の水を北の窪地に移し替え、小坊主の遺体を見つけた命乞いをした河童を赦した和尚は、新しい池に移り棲むよう命じて焼き...
北薩

飯盛山(鹿児島県薩摩川内市)

いいもりやま八重山(薩摩川内市・鹿児島市境の山)の天狗が、藺牟田の山の頂を削って造ったのが飯盛山となったそれを見た愛宕山(藺牟田池の西にある山)の天狗が、山頂の削れた藺牟田の山を移動させた藺牟田の山がなくなった穴が藺牟田池となり、移動した山...
北薩

藺牟田池(鹿児島県薩摩川内市)

いむたいけかつてこの地に夫婦の神が住んでおり、子供がない代わりに1羽の鴨を可愛がっていた夫神が不在の時、別の神がその鴨を連れ去り、妻神は悲しみのあまり死んでしまった夫神は妻の死を悲しんで泣き通し、やがて何処かへ去ったが、その涙が溜まって池に...
鹿児島霧島

大浪池(鹿児島県霧島市)

おおなみのいけ子宝に恵まれない夫婦が神に祈って出来た娘を「お浪」と名付けて大切に育てた年頃になり美しくなったお浪に結婚の申し込みが舞い込んだが、どれもすべて断った霧島にある大きな池を訪れたお浪はそこに飛び込んで、元の姿である大蛇(龍)となっ...