河童

北毛

朝日神社 河童柳(群馬県みなかみ町)

あさひじんじゃ かっぱやなぎこの土地を開いた阿部氏が悪戯をする河童を捕らえたが、命乞いの代わりに傷薬の製法を教わったこの傷薬(薬品)は、神社にあった柳の葉を原料として作られた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.64群馬県みなかみ町...
北毛

釜の淵(群馬県沼田市)

かまのふち四釜川にある深い淵で、底に穴が開いていて龍宮に通じており、河童が棲むとされるこの淵で釣りをしていた者の足の親指に蜘蛛が糸を絡めて、水中に引きずり込もうとした『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.59群馬県沼田市 堀廻町
中毛

太郎右衛門淵(群馬県伊勢崎市)

たろうえもんぶち別名・たねん淵広瀬川(河川)の深い淵に河童が棲み着き、尻子玉を取るなどの悪さを繰り返した村一番の大力の太郎右衛門(名士)に退治を頼むと、川から引きずり出して組み伏せてしまった(怪力伝説)殺され掛けた河童は命乞いをして助けても...
石見

エンコウ淵(島根県浜田市)

えんこうぶち博労が馬を淵で洗っていると、河童が尻尾にくっついたので、戦って皿の水をこぼして負かした河童は子供を捕らないことを約束し、四十雀(鳥類)が3羽いる時は別の河童が淵に来ていることを教えた淵のそばにある永徳寺の住職(僧侶)は、石に経文...
出雲

阿太加夜神社(島根県松江市)

あだかやじんじゃ別名・芦高神社河童が、川で神官(神主)が洗っている馬に悪さをしたため、馬小屋まで引きずられて捕らえられた河童は詫びを入れ、以降「カワコ、カワコ、芦高の生まれ」と言って泳ぐと溺れない(除災の俗信)神社の西を流れる、河童がいたと...
南薩

水無し池/鏡池(鹿児島県指宿市)

みずなしいけ/かがみいけ瑞応院の小坊主が仏花を取りに池のほとりに行った時に河童に引きずり込まれた弟子の危難を知った和尚は法力で池の水を北の窪地に移し替え、小坊主の遺体を見つけた命乞いをした河童を赦した和尚は、新しい池に移り棲むよう命じて焼き...
北薩

戸田観音 ガラッパ像(鹿児島県薩摩川内市)

とだかんのん がらっぱぞう長禄3年(1459年)、渋谷徳重(武家)の姫が舟遊びをしている最中、樋脇川(河川)に落ちて水死した河童の仕業と考えた徳重は、供養のために建立した観音像の足元に河童(ガラッパ)の像を置いて懲らしめたさらに川近くに「水...
鹿児島霧島

河伯祭場址碑(鹿児島県霧島市)

かはくさいじょうあとひ長雨で水害が起こるのを防ぐため河童に人身御供をする慣わしがこの地にあったこの地に配流された和気清麻呂に、身の回りの世話をしていた稲積翁(地方豪族)が役人と巫女の奸計(悪事)であると注進して中止させた人身御供のために集め...
佐渡

波切観音(新潟県佐渡市)

なみきりかんのん通称・小川中の浜観音子供を引きずり込もうとした河童を捕らえ、焼け火箸で目を焼いて懲らしめた車輪梅(木本)の伝説で、若者が稼いだ金で建てられた観音堂(堂宇)とされる『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.81新潟県佐渡市 ...
能登南

藤津比古神社(石川県七尾市)

ふじつひこじんじゃ祭神の藤津比古神が大蛇を退治したことから、祖神として祀られた(創建伝説:化け物退治)馬を釶打川に引きずり込もうとした河童が捕らえられ、血判の詫び証文(文書)をこの神社に納めて赦された『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角...