洞穴

四万十足摺

地獄の穴(高知県土佐清水市)

じごくのあな足摺七不思議の一つこの小穴に銭(貨幣)を落とすと、しばらくチリンチリンと銭が落ちていく音がして、先祖供養になるこの洞穴は金剛福寺にまで通じていると言われたが、今では途中で塞がっている『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p....
吉野

蛇之倉七尾山(奈良県天川村)

じゃのくらななおさん大峯山修行の邪魔をしていた雌雄の大蛇のうち雄蛇は封印されたが、雌蛇がこの山中に逃れた雌蛇は奥の院に当たる洞穴に封印されたとする(化け物封印)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.120奈良県天川村 洞川
吉野

蟷螂の窟(奈良県天川村)

とうろうのいわやこの洞穴に雌雄の大蛇が棲み着き、大峯山修行をする者に危害を加えていた大峯山再興のために洞川へ赴いた聖宝(名僧)が法力によって雄蛇をこの洞穴に封印した(化け物封印)カマキリが威嚇するような姿勢で入らないと頭を打つためこの名が付...
奈良宇陀

室生龍穴神社(奈良県宇陀市)

むろうりゅうけつじんじゃ猿沢の池に棲んでいた善達龍王(龍神)が移り棲んだとされる洞穴に由来する室生の賢俊僧都(名僧)が龍王に会いたいと洞穴に入り、少し離れた場所で落ち合う約束をした川面に衣冠姿の龍王が現れ、僧都はその姿を像にして祀ったのが龍...
磯城高市

福住氷室神社(奈良県天理市)

ふくすみひむろじんじゃ額田大中彦皇子(親王)がこの地で猟をしていた時、氷を貯蔵する洞穴を見つけたその後仁徳天皇に氷を献上したことから、毎年宮中に氷を献上する習慣が出来た(起源伝説:行事)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.76奈良...
磯城高市

天香山神社 天の真名井(奈良県橿原市)

あまのかぐやまじんじゃ あまのまない天香山神社の境内にあるのあるで、が出たり、天岩戸神社と繋がっているとされる天照大御神が十拳剣(刀剣)をすすいだ聖なる泉とされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.48奈良県橿原市 南浦町
磯城高市

天岩戸神社(奈良県橿原市)

あまのいわとじんじゃ境内には岩戸(洞穴)があり、天照大神が隠れたとされ(天の岩戸)、近くの天香山神社の洞穴と繋がっている天照大神を引き出すために舞われた神楽に使われた笹竹が境内に生えているこの笹竹は“七本竹”と呼ばれ、毎年7本生え7本枯れる...
北毛

湯宿温泉(群馬県みなかみ町)

ゆじゅくおんせん仁寿2年(852年)、弘須法師(僧侶)が洞穴で修行を積み、大乗妙典を読誦したところ、その功徳で湧き出た温泉(神仏霊験譚)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.62群馬県みなかみ町 湯宿温泉
北毛

八束脛神社(群馬県みなかみ町)

やつかはぎじんじゃ八束脛という巨人が石尊山中の洞穴に棲み、夜な夜な山を下りて村を荒らしていた村人が後をつけ、洞穴を上り下りする藤蔓を伐って下りられないようにした数年後八束脛は白骨となっており、それを祀る祠を建てた(創建伝説)八束脛は、奥州安...
石見

やまんばの洞窟(島根県邑南町)

やまんばのどうくつ原山の山中にある、山姥が棲むとされる洞穴当地の豪農の田植えでは、毎年働く早乙女の数が一人増え、飯の時だけ元の数に減るが、山姥のせいとされる『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店)p.90島根県邑南町 矢上