浜海岸

石見

琴ヶ浜 琴姫の碑(島根県大田市)

ことがはま ことひめのひ壇ノ浦の戦い後、一艘の舟が漂着し、中に琴(楽器)を抱えた若い女性が乗っていた平家の落人だった女性はこの地に滞在して琴を弾いていたが、間もなく病で亡くなったその死後から、浜(浜海岸)の砂が音を立てて鳴くようになり、琴ヶ...
石見

文次郎釣り場(島根県大田市)

ぶんじろうつりば仁万の河口にある岩場(浜海岸)は良好な漁場で、ある日釣り好きの文次郎は金色の怪魚を釣り上げた魚を調理して食べたが食えないほど不味く、さらにその夜から文次郎は3日間神隠しに遭った帰宅して4日後再び失踪し、怪魚を釣った岩場で死ん...
出雲

稲佐の浜(島根県出雲市)

いなさのはま国譲りの際、大国主命と武甕槌神が交渉した地この浜から続く海岸線は、国引き神話では半島と山を繋ぐ綱とみなされる旧暦10月10日に、全国八百万の神々を迎える神事(祭礼)がおこなわれる浜(神無月)『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(...
南薩

黒瀬海岸 瓊瓊杵尊上陸地(鹿児島県南さつま市)

くろせかいがん ににぎのみことじょうりくち高千穂に天孫降臨した瓊瓊杵尊は、さらに船に乗って南下したその際最初に上陸した海岸(浜海岸)とされる上陸の石碑が建つ地元では“神渡海岸”と呼ばれる『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.110...
佐渡

大膳坊の腰掛け石(新潟県佐渡市)

だいぜんぼうのこしかけいし阿新丸を救い、越後へ送った大膳坊(行者山伏)がこの地に長らく留まり、都の空に伏して拝んだとされる腰掛け石白無垢の僧が夢枕に立ち(夢告)、この石を浜(浜海岸)から引き揚げるよう頼み、現在地にあるという『日本の伝説9 ...
佐渡

真浦霊蹟(新潟県佐渡市)

まうられいせき赦免された日蓮がこの浜(浜海岸)から舟に乗り、海域で題目を唱えると、南無妙法蓮華経の文字が波間に見えた海岸には通称の“波題目”の碑がある『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.32日本伝承大鑑:新潟県佐渡市 真浦
奥能登

琴ヶ浜(石川県輪島市)

ことがはま輪島で遊女をしていたお小夜は、船乗りの重蔵と夫婦の約束をしたが、重蔵は船に乗ったまま帰ってこなかった悲嘆にくれたお小夜は故郷に帰ったが、その後海に身を投げて死んだ(悲恋伝説)それ以降、浜(浜海岸)の砂を踏むと音を立てて鳴るため、泣...
奥能登

大蔵神社 一夜塚(石川県輪島市)

おおくらじんじゃ いちやづか老婆が浜辺(浜海岸)で金色に光る御札を見つけたが、その後祟りが起こった(祟る物)一夜にして出来た丘とされる一夜塚(一夜作り伝説)の上に社を建て、御札を祀った『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.14...
奥能登

重蔵神社(石川県輪島市)

じゅうぞうじんじゃ舳倉島の女神が大蛇の姿となって海を渡り、浜(浜海岸)で祭神と結ばれて子を成した女神が海を渡る時の目印として松明が焚かれ、今もキリコ祭の神事(祭礼)として伝わる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.136石川県...
奥能登

見附島(石川県珠洲市)

みつけじま空海が佐渡から能登へ向かった時に船中から法華経の読経が聞こえ、浜(浜海岸)にたどり着いた時初めに目に付いたのがこの島とされる(地名の由来)その形から軍艦島とも呼ばれる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.123石川県...