渡し場

加賀

仏屋敷(石川県白山市)

ほとけやしき?親鸞が名号を書いて、激しく波立つ手取川に投げ入れると、波風が穏やかとなって船で渡ることが出来た(神仏霊験譚)渡し場船頭の加右衛門は名号を書いた紙を貰い受け、その住居は“仏屋敷”と呼ばれるようになった『日本の伝説12 加賀・能登...
北総

甚兵衛渡し(千葉県成田市)

じんべいわたし印旛沼にある渡し場佐倉惣五郎が江戸へ訴状を出しに行く際、この渡しを使った渡し守の甚兵衛は藩の禁を破って惣五郎を船に乗せ、その後で沼で自害した『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.38千葉県成田市 北須賀
大分別府

百堂の渡し(大分県大分市)

ひゃくどうのわたし肥後藩の代官・筒井加右衛門は、茄子を盗んだ曲者を成敗した翌日百堂の渡し場に来ると、河童が現れて、昨日成敗された親の仇討ちがしたいと言ってきた役目の後に勝負すると約束し、戻って来ると数百もの河童が加勢に来ていた袴に小石を入れ...
東信

笄の渡し(長野県坂城町)

こうがいのわたし戦国大名の村上義清の居城・葛尾城が落城した時、奥方は千曲川を渡って逃げ落ちた(落城伝説)手助けをした渡し場の船頭に、礼として笄(装身具)を手渡したとされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.142長野県坂城町 坂城