湧水

高松坂出

八十場の霊泉(香川県坂出市)

やそばのれいせん悪魚(怪魚)退治した日本武尊(あるいは讃留霊王)一行は、その毒気に当てられて人事不省となった(化け物退治)その時神童が現れて、この湧水の水を飲ませて88名を正気に返らせた(地名の由来)崇徳上皇が崩御した後、遺体をこの水に浸し...
東讃

大窪寺 杖泉(香川県さぬき市)

おおくぼじ つえいずみ四国八十八ヶ所霊場の結願所である大窪寺の奥の院にある空海が錫杖で地面を突いて出来たとされる湧水『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.31香川県さぬき市 多和兼割
中信

太田清水(長野県塩尻市)

おおたしみず挙兵した木曽義仲が、馳せ参じた乳母子の今井兼平とこの地で出会ったこの湧水で兼平が馬の足を洗ったところ、たちまち馬が元気となり、この地は洗馬と呼ばれた(地名の由来)近くの「邂逅の清水」にも全く同じ伝承あり『日本の伝説3 信州の伝説...
中信

義仲硯水(長野県木祖村)

よしなかすずりみず北国へ出陣する木曽義仲が、鳥居峠で願文をしたためた際に使った湧水『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.67長野県木祖村 薮原
先島諸島

ンマリガー(沖縄県宮古島市)

んまりがー宮古島の祭礼であるパーントゥ(来訪神)で、神が出現する場所とされる この湧水にたまった泥が、厄除けとして人々に塗りたくられるものであるンマリガーは“産まれ井”のこと『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.102沖縄県宮古島市 ...
先島諸島

犬川(沖縄県宮古島市)

いんがー目黒盛豊見親(琉球の名族)は最大の敵である与那覇原を撃退しで、宮古島を初めて統一したこの戦乱で、目黒盛が飼っていた犬が、7年ぶりに湧水のある洞穴から出てきて暴れ回ってとされる『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.100沖縄県宮...
国頭

許田の手水(沖縄県名護市)

きょだのてみず首里から来た侍(殿様)が水を求めて湧水を訪ね、そこにいた娘に手ずから水を飲ませてもらった侍は娘のことが忘れられず、ついに首里に呼んで妻とした(恋の伝説:玉の輿)『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.73沖縄県名護市 許田
中頭

森の川(沖縄県宜野湾市)

むいぬかー奥間大親が天女(天人)が湧水で沐浴しているのを見つけ、松の木に掛かっていた羽衣を隠して、妻とした(羽衣伝説)その後天女は昇天したが、残された男児は後に察度王(琉球の名族)となった(生誕伝説)『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)...
中頭

烏帽子井(沖縄県西原町)

ゆぶしがー天女(天人)が沐浴しているところを見つけた男が羽衣を隠したため、天女はやむなく男の妻となる子供が生まれたが、ある時子守唄から羽衣のありかを見つけ、それを身につけると子供を抱えて天に昇ったこの湧水を保護するため、茅で烏帽子のような蓋...
島尻

嘉手志川(沖縄県糸満市)

かでしがー尚巴志が按司の頃、自分の持っていた金屏風(家具調度)と交換して他の按司から手に入れたとされる大干魃の時に、山奥から濡れた犬が出てきて発見されたとされる湧水『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.49沖縄県糸満市 大里