湧水

豊前国東

椿堂(大分県豊後高田市)

つばきどう空海が椿の杖で地面を突いたところ、霊水(湧水)が湧き出てきて、杖が大木となった祈願成就のお礼として、松葉杖・コルセット・髪の毛が奉納されている(特別な奉納)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.93大分県豊後高田市 黒土
豊前国東

両子寺 走水観音(大分県国東市)

ふたごじ はしりみずかんのん両子寺七不思議の1つ観音の下から出る湧水で、日照りでも涸れず、大雨でも増水せず、水温も年中一定である『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.85大分県国東市 両子
臼杵佐伯

解脱闇寺 雷井戸(大分県津久見市)

げだつあんじ かみなりいど解脱闇寺の境内にある雷と共に天から天人が落ちてきたが、住職が杖を庭に突き立て、それを支えに天に帰っていった翌日、助けたお礼として境内に湧水が湧いたが、それが雷井戸となったまた住職が突き立てた杖は成長して巨木となった...
大分別府

白水鉱泉(大分県由布市)

しらみずこうせん黒岳に入った猟師が道に迷い、一軒の家に泊めてもらった(異界)夜中に天狗の餅つきを見たため、一夜のはずが実際には罰で1年間眠っていた米のとぎ汁を流すので、それを目印に里へ下りるよう天狗に言われた家に帰ると自分の1周忌の法要がお...
大分別府

男池(大分県由布市)

おいけ龍神がいる湧水とされ、朝日長者が雨乞いをしたため末娘が自ら人身御供となった(雨乞い伝説)末娘が池の大蛇に食われそうになった時、持仏の観音像(仏像)が大蛇の口に飛び込んだ大蛇はかつて長者の屋敷にいた姥で(変身譚)、罪を得て変化していたが...
日田竹田

念仏水(大分県九重町)

ねんぶつみず朝日長者七不思議の1つかつては熱湯の湧水で、財宝を隠した長者が口封じのために運んだ人夫などを殺して投げ込んだ(財宝伝説)現在は冷水が湧き、南無阿弥陀仏(名号)と唱えて足踏みすると、念仏を唱えるような湧水の音が聞こえる『日本の伝説...
大分別府

八幡朝見神社 萬太郎清水(大分県別府市)

はちまんあさみじんじゃ まんたろうしみず八幡朝見神社境内にある湧水孝行息子(孝子)の萬太郎が、不治の病にかかった父(祖父)に汲んできた水を飲ませると全快した(病気平癒)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.19大分県別府市 朝見
東讃

西の滝龍水寺(香川県小豆島町)

にしのたきりゅうすいじ村を荒らす2匹の龍を、空海が甕に封じ込めて洞穴に封印した(化け物封印)龍は改心し、その証として甕の底から湧水が湧き出るようになった(創建伝説)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.97香川県小豆島町 蒲生
西讃

鷺の井(香川県善通寺市)

さぎのい1羽の鷺が三日三晩羽を休めていたことから見つかった湧水眼病に効くとされた『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.60香川県善通寺市 吉原町
西讃

玉泉院 久の松(香川県善通寺市)

ぎょくせんいん ひさのまつ空海が掘った湧水(玉の泉)から始まる寺院(名称の由来)西行が善通寺を訪れ、ここに庵(西行庵)を建てて滞在した滞在中に和歌を詠み、そこに織り込まれた松の木(久の松)が境内にある『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)...