室戸安芸釜ヶ谷の滝(高知県安田町) かまがたにのたき逆瀬川にある滝なので“逆瀬釜”とも呼ばれる高知城下のある豪商は枡の大きさを変えて暴利を貪ったが、その報いで2人の娘が蛇性を帯びた(強欲の報い:子女受難)蛇体に変わりつつあった姉妹は暇を乞い、身を隠す池を求めて安田の宿まできた... 2025.12.05室戸安芸
室戸安芸唐谷の滝(高知県室戸市) からたにのたき佐喜浜の庄屋の娘の許に夜な夜な訪れる若者があり、不審に思った娘は着物の襟に針(裁縫道具)を刺して若者を見送った針に通した糸をたどると唐谷の滝の雄滝に着き、そこで母子の大蛇が会話するのを見た(異類婚姻譚)子蛇は針を刺されて間もな... 2025.12.05室戸安芸
吉野蜻蛉の滝(奈良県川上村) せいれいのたき近くで狩りをしていた雄略天皇の肘に虻が食いついたが、蜻蛉が噛み殺したので、蜻蛉野と名が付いた(地名の由来)音無川の滝は水量が多く、その水飛沫で虹が出来るため、“虹光”との別名を持つ『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.... 2025.11.24吉野
生駒葛城祈りの滝(奈良県御所市) いのりのたき落差13mの滝葛城山で修行中の役行者が、この滝で身を清めて衆生済度の願を掛けた滝行をおこなう修験道の霊場とされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.109奈良県御所市 関屋 2025.11.22生駒葛城
秩父子ノ神の滝(埼玉県秩父市) ねのかみのたき漁夫が川の淵で魚を獲っていると、いつの間にか河童が盗んでいたため懲らしめた翌朝家の前に河童が多くの魚を置いていったので後を付けると、昨日の淵のところに大きな滝が出来ていた(地形の由来)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)... 2025.10.31秩父
西毛▲蜘蛛が淵滝(群馬県下仁田町) くもがふちだき蜘蛛が主とされる淵と滝で、両岸の樹木を伐って淵に投げ込むと雨が降る(雨乞い伝説)行沢にある二つ岩という淵と通じているとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.130群馬県下仁田町 中小阪 2025.10.02西毛
北毛砂川大滝(群馬県沼田市) すながわおおたき滝壺付近で川止めをして漁をしてた者が魚を獲っていると「てこじろうやー」と滝壺から声がした(声の怪)獲った魚の腹をさばくと、中から自分の弁当に入っていた餅(食品食材)が出てきた数年間「てこじろう」と呼ぶ声が聞こえたが、2尺もの... 2025.09.27北毛
北毛吹割瀑(群馬県沼田市) ふきわればく滝壺の底が龍宮に通じるとされ、必要な数を書いて頼むと膳椀を貸してくれた(椀貸伝説)3日以内に礼状を添えて返す決まりを、誤って1組分だけ期日後に返却しようとしたが、膳は戻らず以降貸さなくなった返却出来なかった膳椀(食器)が現在も残... 2025.09.27北毛
石見蟠龍峡(島根県美郷町) ばんりゅうきょう領主の小笠原長親(南北朝の武将)は、家臣の玄太夫宗利の戦功から褒美に側室を与えて本妻とさせた数年後本妻は病により醜女となり、玄太夫は一人の女中に心を寄せるようになった嫉妬(嫉妬猜疑)した本妻は、3人で峡谷(渓谷峡谷)へ遊山へ... 2025.09.10石見
出雲龍頭ヶ滝(島根県雲南市) りゅうずがだき宇治川の合戦で有名な池月はこの付近で生まれたが、母馬は産後の肥立ちが悪く早くに死んでしまった子馬は母馬を探して滝の上に来ると、滝壺に映った自分の姿を母と間違えて飛び込んだそれを何度も繰り返すうちに、子馬は泳ぎの巧い名馬となった... 2025.09.04出雲