火事

北総

龍正院 仁王像(千葉県成田市)

りゅうしょういん におうぞう享保年間に火事があった時、仁王像が堂の屋根から団扇をあおいで、寺への延焼を食い止めた(建物を守る)火除けのご利益があり、毎年正月に延焼を免れた家が仁王門の大注連縄を奉納する『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)...
下越

菅谷不動尊 菅谷寺(新潟県新発田市)

すがたにふどうそん かんこくじ本尊の不動明王像はインドの毘首羯摩(仏師)の作とされ、最澄が中国より持ち帰ったものとされる落雷で本堂が火事となった時、タニシ(貝)が本尊に張り付き類焼を防いだ(神仏を守る)『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書...
下越

五十志霊神社(新潟県新発田市)

いそしれいじんじゃ洪水の際に村人を助けるために藩の木を伐りだすなどした大竹与茂七(義民)を逆恨みした大庄屋が藩に訴えた与茂七と大庄屋の間の金や米を巡る争いで罪を得た与茂七は打ち首となった処刑後、大庄屋や役人が狂死し、さらに新発田の町に青い火...
中越

椎谷観音堂(新潟県柏崎市)

しいやかんのんどうかつて本堂が火事で全焼した時、本尊の黄金仏(仏像)が飛び出し、佐渡の方へ消え去った(神仏の避難)ちょうどその時、佐渡のある夫婦の間に男児が生まれ、その聡明さが評判になった7年後新しい本堂が完成した時、男児は黄金仏の化身であ...
豊前国東

内野観音堂 聖観音立像(大分県豊後高田市)

うちのかんのんどう しょうかんのんりつぞう六郷満山の本山本寺であった高山寺の本尊(仏像)比叡山を越える繁栄ぶりを嫉妬した尼僧が放火した(火事)本尊は空高く飛び上がって焼失を免れたが、大きく焼け跡が残った(神仏の避難)現在は小田原の小堂に安置...
臼杵佐伯

卯寅稲荷神社(大分県臼杵市)

うとのいなりじんじゃ稲葉氏(大名)統治時代、臼杵城内に白狐が棲み着き、一族が参勤交代を護衛するなど忠節を尽くしたある狩りの時に悪戯をしたとされ、城から退去を命ぜられた数年後、江戸屋敷の火事の時、火消しに化けて屋敷を守ったため帰参を許された現...
村山

慈恩寺 三重塔(山形県寒河江市)

じおんじ さんじゅうのとう元は五重塔であったが、火事のために三重塔になった夜に塔のそばを歩いていると、小豆をとぐ音をさせる化け物がいた(小豆洗い)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.43山形県寒河江市 慈恩寺
東信

松原諏方神社 野ざらしの鐘(長野県小海町)

まつばらすわじんじゃ のざらしのかね松原諏方神社上社にある鐘武田氏が佐久地方に攻め込んだ際、落合の慈寿寺にあったものを奪い取って運んだとされる屋根のある建物に安置すると火事に見舞われるため(災いの器物)、野ざらしとされている『日本の伝説3 ...
洛中

本隆寺 千代の井(京都市上京区)

ほんりゅうじ ちよのい本隆寺の境内にある井戸大火の時、本堂が燃え出すと一人の女人が現れて井戸の水を掛けて火を消した後日、本堂内の鬼子母神像の裾が焼けていて、女人の正体とされた(建物を守る)享保年間と天明年間の2回の大火で起こったとされ、“不...