火除け

西毛

仁叟寺 大榧(群馬県高崎市)

じんそうじ おおかや天狗の宿り木と言われる榧の木で、多くの天狗が通り道として上空を行き来した天狗との約束で火伏せ(火除け)の御札を寺が出すようになった『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.121群馬県高崎市 吉井町神保
出雲

城山稲荷神社(島根県松江市)

じょうざんいなりじんじゃ松平直政(大名)が松江藩主となった折、夢枕に稲荷真左衛門と名乗る美少年が現れた住む場所を造って貰えれば城内や江戸屋敷も火から守ると約束したため(夢告)、稲荷神社を建てた(創建伝説)火除けのご利益があるとされる小泉八雲...
大隅

石坂牛之助の墓(鹿児島県曽於市)

いしざかうし(ぎゅう)のすけのはか?日向国の修験者(行者山伏:あるいは都城の藩士)で、火を操る術を使ったとされるそのことから墓所が火伏せ(火除け)の神として祀られている(信仰の墓碑)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.34鹿児島...
加賀

即得寺 狐塚(石川県能美市)

そくとくじ きつねづか人をたぶらかしていた2匹の白狐が捕まったが、即得寺の住職がそれを諭して逃がしてやった狐は火除けの効がある国重の刀剣を差し出して、恩義に報いた(現在も寺宝)その後狐は死ぬまで寺に棲み着き、死後境内に葬られた(動物報恩譚)...
金沢

妙慶寺(石川県金沢市)

みょうけいじ住職が市場で魚を盗んで殺されかけた鳶を助けた鳶の正体は天狗で、お礼として“大”と“小”の字が刻まれた暦板(木工品)を渡した大の月に“大”の面、小の月に“小”の面を掲げておくと、火災の被害がなくなった(寺宝:火除け)『日本の伝説1...
北総

龍正院 仁王像(千葉県成田市)

りゅうしょういん におうぞう享保年間に火事があった時、仁王像が堂の屋根から団扇をあおいで、寺への延焼を食い止めた(建物を守る)火除けのご利益があり、毎年正月に延焼を免れた家が仁王門の大注連縄を奉納する『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)...
下越

五十志霊神社(新潟県新発田市)

いそしれいじんじゃ洪水の際に村人を助けるために藩の木を伐りだすなどした大竹与茂七(義民)を逆恨みした大庄屋が藩に訴えた与茂七と大庄屋の間の金や米を巡る争いで罪を得た与茂七は打ち首となった処刑後、大庄屋や役人が狂死し、さらに新発田の町に青い火...
島尻

富盛の大獅子(沖縄県八重瀬町)

ともりのおおじし火災が多かったため占ってもらったところ、火山(八重瀬岳)に向けて火除けの大獅子を置くよう言われた現存する最も古いシーサー石像とされる『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.47沖縄県八重瀬町 富盛