炭焼き長者

大隅

長谷観音(鹿児島県鹿屋市)

はせかんのん都から来た炭焼き五郎治が、この地で炭焼きをしていたところ、唐金(青銅)を見つけて長者となった(炭焼き長者)都にいた時から信心していた長谷観音のおかげと思い、観音像(仏像)を写し彫ってこの地に安置した(創建伝説)『日本の伝説11 ...
駿東

天子ヶ岳 瓔珞つつじ(静岡県富士宮市)

てんしがたけ ようらくつつじこの地に住んでいた炭焼きの許に、京都から来た姫君がお告げを聞いて嫁いできた買い物のために渡した小判(貨幣)を夫が鳥を捕るために投げたことを怒ると、炭焼小屋に転がる小判を見せて長者となった炭焼き長者は、源頼朝が冨士...
佐渡

戸河神社(新潟県佐渡市)

とかわじんじゃ永禄年間(1558~1569年)に駿河国から来た戸川藤五郎(炭焼き藤五郎)を祀る金の精錬に必要な練炭(燃料)を商って巨利を得た藤五郎は一帯の発展に寄与し、死後に権現として祀られた(炭焼き長者)後年、橘三喜(文人)の提案で戸川大...
金沢

芋掘り藤五郎神社(石川県金沢市)

いもほりとうごろうじんじゃ芋掘り藤五郎(長者)を祭神とする(炭焼き長者)境内にある“藤五郎鍬掛の松”の初代は、根元に金銀が隠されていると言われ、掘り返されたため枯死した(財宝伝説)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.20石川...
金沢

伏見寺 芋掘り藤五郎夫婦の墓(石川県金沢市)

ふしみじ いもほりとうごろうふうふのはか山門奥に芋掘り藤五郎夫婦(炭焼き長者)の墓がある(墓所)堂内には藤五郎の念持仏が祀られる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.18日本伝承大鑑:石川県金沢市 寺町
金沢

金城霊澤(石川県金沢市)

きんじょうれいたく芋掘り藤五郎(炭焼き長者)が芋を洗った湧水芋に付いていた砂金が溜まっており、藤五郎は長者となった金沢の地名の由来『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.13日本伝承大鑑:石川県金沢市 兼六町
豊前国東

鷹栖観音(大分県宇佐市)

たかすかんのん観音に帰依した長者(炭焼き長者)が、尊像を刻もうと楠の木を用意したが果たせなかった今戸盛時という武人が、怪光を発するあやかしの噂を聞き、矢を射て退治した(化け物退治)怪光の正体は長者が残した楠であり、今戸は観音の霊験(神仏霊験...
臼杵佐伯

臼杵石仏(大分県臼杵市)

うすきせきぶつ国宝の磨崖仏群炭焼き長者が娘の般若姫の供養のために発願して造った造営の折に東方から現れた異僧が石仏を彫り上げ、開眼時には紫雲や妙音が空から出現した『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.64大分県臼杵市 深田
臼杵佐伯

内山観音(大分県豊後大野市)

うちやまかんのん正式名称・蓮城寺炭焼き小五郎(炭焼き長者)ゆかりの寺院で、娘の般若姫の菩提を弔うために創建(創建伝説)近くに金(鉱石)を産出した金亀ヶ淵があり、境内には長者夫妻の墓所がある寺宝に龍の尾があり、長者が干拓した湖に棲んでいた龍の...
村山

炭焼き藤太の腰掛け石(山形県中山町)

すみやきとうたのこしかけいし八坂神社境内にある腰掛け石炭焼き藤太(長者)が寒河江へ炭を売りに行く途中、腰を掛けて休憩したとされる(炭焼き長者)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.41山形県中山町 長崎