峡北峡中

能蔵池(山梨県南アルプス市)

のうぞういけこの池の主は赤牛で、求めに応じて膳椀を出して貸していた(椀貸伝説)膳椀を返さない者や池を汚す者が出てきたため、赤牛は池を飛び出して椹池に移ってしまった『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.60山梨県南アルプス市 野牛島
峡北峡中

甲斐善光寺 霊牛碑(山梨県甲府市)

かいぜんこうじ れいぎゅうひ延宝6年(1678年)、江戸芝牛町で飼われていた牛が飼い主の夢に出て、甲斐善光寺へ参らせて欲しいと頼んだ(夢告)しばらくして牛は自ら逃げ出して甲斐善光寺へ行き、7日間境内に滞在した後、江戸にに戻ってきた(人外の悟...
佐渡

影の神(新潟県佐渡市)

かげのかみ佐渡の霊峰である金北山の祠の影を、日の出(太陽)と共に映し出す巨岩として名が付いた(地名の由来)神様がこの集落に住む娘を好きになり、使いの牛をやって嫁に来るよう頼んだ娘は承知せず、返事がもらえない牛は帰れず、そのまま石となってしま...
河内

牽牛石(大阪府枚方市)

けんぎゅうせきかつて牛石(ぎゅうせき)と呼ばれていた石(名石)戦後、機織神社と関連づけることで牽牛石と呼ばれ、七夕伝説を形成する『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.101大阪府枚方市 香里ヶ丘
安芸

今宮神社(広島県東広島市)

いまみやじんじゃある焙烙売りが、道に倒れている病気の牛を見つけ、弁当を分けてやることが数日続いた数日後牛が死んだので撫でてやると、身体が壊れて金塊(宝物)が出てきて、“牛満長者”と呼ばれる長者となった長者の屋敷にある開かずの間を開けたところ...
東三河

牛淵(愛知県新城市)

うしぶち豊川と宇連川の合流地点にあたる淵龍宮から来た2頭の牛が昼寝をしていたここに来る漁師を天狗がさかんに脅した『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.103愛知県新城市 長篠
中越

本成寺(新潟県三条市)

ほんじょうじ日印上人(名僧)が鎌倉から経典を牛に運ばせ、牛が歩みを止めた場所に寺院を建立した(創建伝説)牛がうずくまった場所に池ができて、すぐさま蓮の花が咲いたとされる『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.78新潟県三条市 西本成寺
豊前国東

両子寺 無明橋(大分県国東市)

ふたごじ むみょうばし両子寺七不思議の1つ橋の下に観音像が祀られており、渡ると信仰心が湧いてくるとされる牛や馬が渡ると橋から落ちるとされる『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.85大分県国東市 安岐町両子
西讃

牛額寺 牛穴(香川県善通寺市)

ぎゅうかくじ うしあな牛額寺境内の裏手にある洞穴1つの身体に2つの頭を持つ霊牛(霊獣)がこの穴を行き来した洞穴は多度津の白方村まで通じているとされる『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.59香川県善通寺市 碑殿町
最上

沼田城(山形県新庄市)

ぬまたじょう湿地帯に造られた城のため難工事となり、13才の娘を黒い牛に乗せて人柱とするよう進言を受けて実行した本丸近くの池に少女の幽霊が現れ「水が欲しい、喉が焼ける」と言って泣き叫び、侍たちが恐れをなした『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書...