西毛

霧積温泉(群馬県安中市)

きりづみおんせん傷ついた犬が湯浴みをしているのを猟師が見て発見された温泉上の伝説から“犬の湯(入りの湯)”と呼ばれていたが、霧が多いため霧積温泉と名を変えた(地名の由来)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.111群馬県安中市 松井...
東毛

石原賀茂神社(群馬県太田市)

いしはらかもじんじゃ日光例幣使(廷臣)がこの神社で道中安全祈願をしていると、野犬が激しく吠えだした犬の首を刎ねたところ、鳥居の上にいた大蛇に噛みついて例幣使は難を逃れた(忠犬伝説)これよりこの神社では鳥居を建てないこととなった(慣習の由来)...
東毛

皆沢八幡宮(群馬県桐生市)

かいざわはちまんぐう足利義兼の妻・北条時子との不義密通を疑われた足利忠綱(源平の武将)は追っ手を逃れ皆沢に逃げ込んだ隠れていたが、白犬が吠えたため見つかり、忠綱は自害した忠綱は祭神として祀られ、この地区の者は白い犬を飼わない(禁忌)『日本の...
石見

犬島・猫島(島根県浜田市)

いぬじま・ねこじま石見国分寺の伽藍(堂宇)の影が遠く唐の国まで伸びて、不作が続いたため、唐の赤猫が海を渡ってきた赤猫は国分寺を燃やそうとするが、忠犬がそれに気付いて追いかけ回した赤猫は冷たい海に飛び込み、忠犬も後を追ったが、共に死んで島とな...
大隅

玉泉寺跡(鹿児島県鹿屋市)

ぎょくせんじあと玄翁和尚が建立した寺院の跡この近くにかつて池があり、そこに棲む龍が人を襲って食らうようになった村人の願いを聞いた玄翁が七日七晩読経すると、龍は近くの山の洞穴に逃げ込み二度と出なくなったこの洞穴に鶏を入れ、犬に追わすと、波見の...
峡南

犬石(山梨県身延町)

いぬいし地頭の若狭之助(地方豪族)は愛犬を連れて狩りに出て、途中で休んだところで眠ってしまった突然犬がしきりに吠えて、膝に噛みついたため、若狭之助は犬の首を刎ねた犬の首は藪の中に飛び込んで大蛇に向かったので、若狭之助は太刀で大蛇を斬り殺した...
峡南

上澤寺 お葉つき銀杏(山梨県身延町)

じょうたくじ おはつきいちょう別名・逆さ銀杏、あるいは毒消し銀杏法論で敗れた善智法印は恨みに思い、日蓮を上澤寺に招いて毒餅を勧めた日蓮はそれを庭に投げ、それを食った犬が悶死し、非を悔いた法印は弟子となった日蓮は犬を境内に葬り、銀杏の杖を立て...
峡北峡中

土橋大蔵の石廟(山梨県甲府市)

どばしおおくらのせきびょう九一色衆十七騎(戦国武将)の一人であった土橋大蔵は正月二日に狩りに出て転落死したその際、大蔵の2匹の飼い犬は、1匹が主人の亡骸の番をし、もう1匹が家人に危急を告げた(忠犬伝説)正月四日に葬儀をしたので、今でも4日に...
郡内

明神社 犬塚(山梨県上野原市)

みょうじんじゃ いぬづかある百姓夫婦に子が生まれたが、産後の肥立ちが悪いため、雌犬の乳で子を育てたその礼に雌犬を伊勢参に送り出したところ、半年後に首にお札を結わえて戻ってきた直後に犬が死んだため、それを祀る塚(鳥獣墓)を建てた(帰参して3年...
佐渡

犬岩(新潟県佐渡市)

いぬいわ太陽を戻した報いで没落した犬神長者は敵に襲われ佐渡から逃げ出した(長者の没落)その時に船に乗りそびれた犬と茶坊主が悲しみのあまり石となった(化身した石)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.110新潟県佐渡市 犬神平