吉野

転法輪寺 狩場大明神(奈良県五條市)

てんぽうりんじ かりばだいみょうじん遣唐使の帰りに投げた三鈷杵(金剛杵)の行方を追った空海がこの地で猟師と出会い、落ちた場所へ案内してもらった猟師は白と黒の2匹の犬を先導させて高野山へ空海を導き、自ら狩場大明神(その他の神々)を名乗った空海...
吉野

犬塚(奈良県吉野町)

いぬづか壬申の乱の時、逃げてきた大海人皇子(天武天皇)を国栖の里人が匿ったが、犬が匂いを嗅ぎつけて吠えだした里人はその犬を殺したが、皇子の愛犬だったため塚に葬り、以降犬を飼うことは禁忌とされた『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.1...
秩父

犬塚(埼玉県長瀞町)

いぬづか軍用として鉢形城で4頭の犬が飼われていたが、天正18年(1590年)の落城で行き場を失い餓死(あるいは溺死)したのを憐れんで建てられた(落城伝説:鳥獣墓)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.132埼玉県長瀞町 野上下郷
西毛

霧積温泉(群馬県安中市)

きりづみおんせん傷ついた犬が湯浴みをしているのを猟師が見て発見された温泉上の伝説から“犬の湯(入りの湯)”と呼ばれていたが、霧が多いため霧積温泉と名を変えた(地名の由来)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.111群馬県安中市 松井...
東毛

石原賀茂神社(群馬県太田市)

いしはらかもじんじゃ日光例幣使(廷臣)がこの神社で道中安全祈願をしていると、野犬が激しく吠えだした犬の首を刎ねたところ、鳥居の上にいた大蛇に噛みついて例幣使は難を逃れた(忠犬伝説)これよりこの神社では鳥居を建てないこととなった(慣習の由来)...
東毛

皆沢八幡宮(群馬県桐生市)

かいざわはちまんぐう足利義兼の妻・北条時子との不義密通を疑われた足利忠綱(源平の武将)は追っ手を逃れ皆沢に逃げ込んだ隠れていたが、白犬が吠えたため見つかり、忠綱は自害した忠綱は祭神として祀られ、この地区の者は白い犬を飼わない(禁忌)『日本の...
石見

犬島・猫島(島根県浜田市)

いぬじま・ねこじま石見国分寺の伽藍(堂宇)の影が遠く唐の国まで伸びて、不作が続いたため、唐の赤猫が海を渡ってきた赤猫は国分寺を燃やそうとするが、忠犬がそれに気付いて追いかけ回した赤猫は冷たい海に飛び込み、忠犬も後を追ったが、共に死んで島とな...
大隅

玉泉寺跡(鹿児島県鹿屋市)

ぎょくせんじあと玄翁和尚が建立した寺院の跡この近くにかつて池があり、そこに棲む龍が人を襲って食らうようになった村人の願いを聞いた玄翁が七日七晩読経すると、龍は近くの山の洞穴に逃げ込み二度と出なくなったこの洞穴に鶏を入れ、犬に追わすと、波見の...
峡南

犬石(山梨県身延町)

いぬいし地頭の若狭之助(地方豪族)は愛犬を連れて狩りに出て、途中で休んだところで眠ってしまった突然犬がしきりに吠えて、膝に噛みついたため、若狭之助は犬の首を刎ねた犬の首は藪の中に飛び込んで大蛇に向かったので、若狭之助は太刀で大蛇を斬り殺した...
峡南

上澤寺 お葉つき銀杏(山梨県身延町)

じょうたくじ おはつきいちょう別名・逆さ銀杏、あるいは毒消し銀杏法論で敗れた善智法印は恨みに思い、日蓮を上澤寺に招いて毒餅を勧めた日蓮はそれを庭に投げ、それを食った犬が悶死し、非を悔いた法印は弟子となった日蓮は犬を境内に葬り、銀杏の杖を立て...