峡北峡中

土橋大蔵の石廟(山梨県甲府市)

どばしおおくらのせきびょう九一色衆十七騎(戦国武将)の一人であった土橋大蔵は正月二日に狩りに出て転落死したその際、大蔵の2匹の飼い犬は、1匹が主人の亡骸の番をし、もう1匹が家人に危急を告げた(忠犬伝説)正月四日に葬儀をしたので、今でも4日に...
郡内

明神社 犬塚(山梨県上野原市)

みょうじんじゃ いぬづかある百姓夫婦に子が生まれたが、産後の肥立ちが悪いため、雌犬の乳で子を育てたその礼に雌犬を伊勢参に送り出したところ、半年後に首にお札を結わえて戻ってきた直後に犬が死んだため、それを祀る塚(鳥獣墓)を建てた(帰参して3年...
佐渡

犬岩(新潟県佐渡市)

いぬいわ太陽を戻した報いで没落した犬神長者は敵に襲われ佐渡から逃げ出した(長者の没落)その時に船に乗りそびれた犬と茶坊主が悲しみのあまり石となった(化身した石)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.110新潟県佐渡市 犬神平
佐渡

岩屋山石窟(新潟県佐渡市)

いわやさんせっくつ空海作とされる磨崖仏のある洞穴外海府の岩谷口洞窟まで続いており、この洞窟から入った犬が出てきたとされる『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.110新潟県佐渡市 宿根木
佐渡

岩谷口洞窟 弘法大師の投げ筆(新潟県佐渡市)

いわやぐちどうくつ こうぼうだいしのなげふで空海が投げた筆が、洞穴内に南無阿弥陀仏を書いたとされ、名号が彫られている実際は弾誓上人(名僧)の書いた名号を、江戸後期に彫ったものであるこの洞穴は、宿根木の岩屋山と繋がっており、宿根木から入った犬...
佐渡

根本寺 犬塚(新潟県佐渡市)

こんぽんじ いぬづか日蓮を憎む者が食事に毒を入れて出し、不審に思った日蓮が犬に食べさせた犬が死んだため、憐れに思った阿仏房が塚を建てて葬った(鳥獣墓)塚の周囲に生えた笹は犬の精といわれ、毒を消すため箸にすると良いとされた『日本の伝説9 佐渡...
和泉

七宝瀧寺 義犬塚(大阪府泉佐野市)

しっぽうりゅうじ ぎけんづか猟師がこの山に入って狩りをしていると、犬がけたたましく吠え獲物が逃げたため、怒ってその首を斬った犬の首は宙を舞い、猟師を狙っていた大蛇に噛みつき危難を救った(忠犬伝説)猟師は全てを悟って七宝瀧寺で僧となり、話を聞...
和泉

義犬の墓(大阪府岸和田市)

ぎけんのはか捕鳥部万(武人:廷臣)が飼っていた犬は、主人の死後、遺体のそばに伏せ従って決して他の者に触れさせなかった最期は餓死したが、その行為に感激した朝廷によって墓が建てられた(忠犬伝説:鳥獣墓)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p...
和泉

捕鳥部万の墓(大阪府岸和田市)

ととりべのよろずのはか物部守屋の家来(武人:廷臣)で、守屋の死後に追っ手の兵を一人で迎え撃ち、最後に自害したその死後に逆臣として八つ裂きにされるところを、飼い犬の忠義で罪を赦され墓が建てられた(墓所:忠犬伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(...
能登南

羽咋神社(石川県羽咋市)

はくいじんじゃ垂仁天皇の皇子・石撞別命(親王)を祭神とするこの地で暴れていた怪鳥を命が射止め、供の犬がその羽を咥えてきたことから羽咋の名が起こった(化け物退治:地名の由来)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.81石川県羽咋市...