備後

犬塚大明神(広島県神石高原町)

いぬづかだいみょうじん荒れ寺に化け物が棲み着き、村を荒らし、人身御供を要求した坂田金時が化け物の正体が狸と見抜き、出雲の“権吾呂太夫”を怖れていることを知った村の者は出雲に行き、“権ノ守”という犬を借り受け、狸を退治した(化け物退治)傷つい...
備北芸北

吉川興経の首塚(広島県北広島町)

きっかわおきつねのくびづか常仙寺跡に残る首塚吉川興経(戦国武将)は幽閉先で暗殺されたが、その首を愛犬がこの地までくわえて持ってきた首塚のそばには、この場で死んだ犬を供養するための犬塚もある犬が息絶えた時に興経の首級が転がり落ちたため、首塚よ...
西三河

糟目犬頭神社(愛知県岡崎市)

かすめけんとうじんじゃ貞和2年(1346年)、上和田城主の宇都宮泰藤(南北朝の武将)が犬を連れて狩りをした帰り、この神社の木陰で休んだ泰藤が寝ていると急に犬が吠えだし鳴き止まなかったため、その首を刎ねた首は高く舞い、泰藤を狙っていた大蛇に噛...
安房

船越鉈切神社(千葉県館山市)

ふなこしなたぎりじんじゃ道路を挟んである海南刀切神社を下の宮とするのに対して、上の宮とされる本殿が収まる洞穴は、かつて修験者(行者山伏)が犬を連れて入ったが、3日後犬だけ戻ってきて修験者は戻って来なかったまた洞穴に逃げ込んだ犬が遠く離れた犬...
外房

内梨滝(千葉県大多喜町)

うちなしたき関平内という剛の者が犬を連れて滝で釣りをしていたところ、犬がうるさく鳴き出した怒った平内が犬の首を刎ねると、首は大蛇に噛みつき、平内は矢で大蛇を射殺した(忠犬伝説)大蛇はこの地にある池や滝を転々として棲み着いていたとされる大蛇の...
北総

犬岩(千葉県銚子市)

いぬいわ源義経が奥州へ逃れる際、ここから船を使った急いで船を出したので愛犬を残してしまい、犬は7日7晩鳴いて岩に変じた(化身した石)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.47千葉県銚子市 犬若
中越

蒼柴神社 忠犬しろ神社(新潟県長岡市)

あおしじんじゃ ちゅうけんしろじんじゃ名主が飼っていた白犬が強く、狼の群を追い払うなどの噂から、藩主(大名)の牧野忠辰が貰い受けた白犬は参勤交代の後を追い掛けて江戸に来たが、尾張藩の犬と喧嘩をして、藩主よりお叱りを受けた白犬は単身長岡に戻っ...
臼杵佐伯

不思議橋(大分県豊後大野市)

ふしぎばしある大工が山で2頭の白鹿を助けたところ、大水で流された架橋の依頼が舞い込んだ一旦橋は出来上がるが大水で流出、飼い犬が自ら川に飛び込み人柱となった橋が出来上がった時、2頭の鹿が山から駆け下りてきて、橋のたもとで消え失せた大水ごとに流...
西讃

犬塚(香川県善通寺市)

いぬづか留学中の空海が天竺へ行き、薬草を手に入れようとして、その種を身体の中に隠した番犬が吠えたが、空海は最後まで盗んだことを否定したため、犬は殺された死んだ犬を持ち帰った空海は、中国でそれを甦らせ、さらに日本に連れて帰ったこの空海の愛犬が...
庄内

椙尾神社(山形県鶴岡市)

すぎのおじんじゃ神社の裏山に化け物が棲み着き、若い娘の人身御供を要求していた旅の六部が盗み見すると、大入道が現れ「丹波のめっけ犬には聞かせるな」と言う言葉を聞いためっけ犬は見事に大入道(正体は狢)を退治したが死に(化け物退治)、神社と村の守...