安房船越鉈切神社(千葉県館山市) ふなこしなたぎりじんじゃ道路を挟んである海南刀切神社を下の宮とするのに対して、上の宮とされる本殿が収まる洞穴は、かつて修験者(行者山伏)が犬を連れて入ったが、3日後犬だけ戻ってきて修験者は戻って来なかったまた洞穴に逃げ込んだ犬が遠く離れた犬... 2025.04.28安房
外房内梨滝(千葉県大多喜町) うちなしたき関平内という剛の者が犬を連れて滝で釣りをしていたところ、犬がうるさく鳴き出した怒った平内が犬の首を刎ねると、首は大蛇に噛みつき、平内は矢で大蛇を射殺した(忠犬伝説)大蛇はこの地にある池や滝を転々として棲み着いていたとされる大蛇の... 2025.04.27外房
北総犬岩(千葉県銚子市) いぬいわ源義経が奥州へ逃れる際、ここから船を使った急いで船を出したので愛犬を残してしまい、犬は7日7晩鳴いて岩に変じた(化身した石)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.47千葉県銚子市 犬若 2025.04.26北総
中越蒼柴神社 忠犬しろ神社(新潟県長岡市) あおしじんじゃ ちゅうけんしろじんじゃ名主が飼っていた白犬が強く、狼の群を追い払うなどの噂から、藩主(大名)の牧野忠辰が貰い受けた白犬は参勤交代の後を追い掛けて江戸に来たが、尾張藩の犬と喧嘩をして、藩主よりお叱りを受けた白犬は単身長岡に戻っ... 2025.04.06中越
臼杵佐伯不思議橋(大分県豊後大野市) ふしぎばしある大工が山で2頭の白鹿を助けたところ、大水で流された架橋の依頼が舞い込んだ一旦橋は出来上がるが大水で流出、飼い犬が自ら川に飛び込み人柱となった橋が出来上がった時、2頭の鹿が山から駆け下りてきて、橋のたもとで消え失せた大水ごとに流... 2025.03.15臼杵佐伯
西讃犬塚(香川県善通寺市) いぬづか留学中の空海が天竺へ行き、薬草を手に入れようとして、その種を身体の中に隠した番犬が吠えたが、空海は最後まで盗んだことを否定したため、犬は殺された死んだ犬を持ち帰った空海は、中国でそれを甦らせ、さらに日本に連れて帰ったこの空海の愛犬が... 2025.03.04西讃
庄内椙尾神社(山形県鶴岡市) すぎのおじんじゃ神社の裏山に化け物が棲み着き、若い娘の人身御供を要求していた旅の六部が盗み見すると、大入道が現れ「丹波のめっけ犬には聞かせるな」と言う言葉を聞いためっけ犬は見事に大入道(正体は狢)を退治したが死に(化け物退治)、神社と村の守... 2025.02.18庄内
村山べんべこ太郎の墓(山形県天童市) べんべこたろうのはか3年に一度若い娘を人身御供として神に差し出す習慣があったが、その神の正体は狸だった狸たちが怖れる「信濃のべんべこ太郎」という犬を連れて来て狸を退治した(化け物退治)狸を退治したべんべこ太郎も傷が元で死んだため、墓を築いて... 2025.02.17村山
置賜犬の宮(山形県高畠町) いぬのみや和銅年間(708~714年)、この地に役人が来て、年貢の代わりに年2回子供を差し出すことを要求(人身御供)ある盲法師が、役人が「甲斐の三毛犬・四毛犬に知らせるな」と話しているのを聞き、甲斐から2頭の犬を招いた酒宴の場に犬を放つと大... 2025.02.12置賜
置賜大宮子易神社(山形県小国町) おおみやこやすじんじゃ安産の神とされ、お産に臨む際には、産屋に子易神を祀ってこもる風習が残る猿神退治(化け物退治)をした犬を祀るとされている(人身御供)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.16山形県小国町 増岡 2025.02.09置賜