中毛

七社神社(群馬県渋川市)

しちしゃじんじゃ上野国に流罪となっていた小野金善(廷臣)は、坂上田村麻呂の蝦夷討伐に従軍して大功を立てた恩赦によって都に戻る際、現地でもうけた7人の子供にそれぞれ屋敷を与え、社を設けさせた(創建伝説)7人の子供は、出征中の金善に化けた狐と妻...
東毛

尾曳稲荷神社(群馬県館林市)

おびきいなりじんじゃ子狐を助けた赤井照光(戦国武将)の許へ親狐が現れ、尾を引いて城の縄張りを示した(動物報恩譚)これに基づき館林城が建設されたとされる(起源伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.24群馬県館林市 尾曳町
出雲

一畑寺(島根県出雲市)

いちばたじ通称・一畑薬師坂野与市という漁夫が、赤浦の浜で仏像を見つけて家に持ち帰った夢に薬師如来が現れ、100丈の滝から無事飛び降りれば母親の目が見えるようなると言われ、成功した(夢告)仏像を背負って安置場所を探していると、3人の童子(白狐...
出雲

城山稲荷神社(島根県松江市)

じょうざんいなりじんじゃ松平直政(大名)が松江藩主となった折、夢枕に稲荷真左衛門と名乗る美少年が現れた住む場所を造って貰えれば城内や江戸屋敷も火から守ると約束したため(夢告)、稲荷神社を建てた(創建伝説)火除けのご利益があるとされる小泉八雲...
峡北峡中

萬休院 富士塚の狐(山梨県北杜市)

ばんきゅういん ふじづかのきつね文殊原という丘に狐がおり、小野氏が祝神として富士塚に祀っていた祈ると病気や天災を免れるとされ、村に水害や凶事があると狐が異様な声で鳴いて知らせた明治31年(1898年)の水害で流されたため、萬休院境内の文殊堂...
北摂

信田の森(大阪府能勢町)

しのだのもり安倍保名は後年病を得て、この地を領有する藤原仲光(地方豪族)を頼り、愛妾・葛葉(狐)と共に余生を送った保名の死後、仲光が和泉の信太明神を勧請した叢林には信太明神と保名の墓がある『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.121大...
河内

西方寺 与九郎稲荷(大阪府富田林市)

さいほうじ よくろういなり源義経・静御前に付き従う継信・忠信兄弟の正体は、初音の鼓(楽器)の皮となった狐の子であった義経はその忠勤を褒め、鼓を与えると共に、兄弟にそれぞれ与九郎と源九郎の名を与えた兄の与九郎は河内国の西方寺、弟の源九郎は大和...
和泉

泉穴師神社 狐堀(大阪府泉大津市)

いずみあなしじんじゃ きつねぼり境内にある豊中公園にあった湧水旱魃で村人が苦しんでいた時、穴師の森に棲む狐が毎夜鳴く場所を掘ると湧き出た『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.49大阪府泉大津市 豊中町
和泉

聖神社 鏡池(大阪府和泉市)

ひじりじんじゃ かがみいけ聖神社境内北側にある池安倍保名がこの神社で参籠し、池で禊ぎをしている時、水面に白狐の姿が見えた保名は振り返り走り寄ってきた鼠を抱き上げると、傷ついた白狐に変わったので、手当をして山に返した『日本の伝説8 大阪の伝説...
和泉

葛葉稲荷神社(大阪府和泉市)

くずのはいなりじんじゃ安倍保名が助けた狐が女人となって保名の許を訪れ、やがて一子をもうけた(動物報恩譚)ある時子供の前で正体を現した狐は和歌を残して姿を消した残された子はその後才覚を現し、後の安倍晴明となった『日本の伝説8 大阪の伝説』(角...