中越

勝見稲荷堂(新潟県出雲崎町)

かつみいなりどう源義経の兜の守護神である、源九郎稲荷(狐)を祀るこの地に上陸した義経を見送った後、静御前と佐藤継信・佐藤忠信の母である音羽御前がこの地に留まって建立した(創建伝説)別名・源九郎稲荷『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p...
豊前国東

日出城址 暘谷稲荷(大分県日出町)

ひじじょうし ようこくいなり城を守る狐が棲み着いており、現在の城跡の西に暘谷稲荷として祀られている大名の木下氏は由井正雪の謀反の連判状に名を連ねたが、狐が謀反発覚の知らせを逐一報告したさらに蓮華寺で加持祈祷をおこなったところ、連判状から木下...
臼杵佐伯

卯寅稲荷神社(大分県臼杵市)

うとのいなりじんじゃ稲葉氏(大名)統治時代、臼杵城内に白狐が棲み着き、一族が参勤交代を護衛するなど忠節を尽くしたある狩りの時に悪戯をしたとされ、城から退去を命ぜられた数年後、江戸屋敷の火事の時、火消しに化けて屋敷を守ったため帰参を許された現...
大分別府

おさん狐の祠(大分県大分市)

おさんきつねのほこらやもめ男が旅の途中で美人と意気投合して逢瀬を重ねるが、それは狐が化けた姿であった(異類婚姻譚)村の者が狐を追い出したが、それ以来近所の魚売りの女が消え、狐も戻ってこなかった『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.1...
村山

与次郎稲荷神社(山形県東根市)

よじろういなりじんじゃ秋田藩佐竹家に仕えた飛脚の与次郎の正体は狐であった与次郎は六田村を常宿として、そこの娘のお花と恋仲になった(異類婚姻譚)与次郎の存在を疎ましく思った者によって、鼠の天ぷらの罠を仕掛けられて、与次郎は死んだその後、与次郎...
置賜

常慶院 分福茶釜(山形県米沢市)

じょうけいいん ぶんぶくちゃがま常慶院の寺宝京都へ位を授かりに行く弥八郎狐との約束で、住職が化け方の秘伝の巻物を預かった悪狐が巻物を狙って押し寄せたが、住職は約束を果たし、弥八郎狐はお礼に茶釜を贈ったさらに幻術で釈迦如来の説法を見せたが、住...
洛中

相国寺 宗旦稲荷(京都市上京区)

しょうこくじ そうたんいなり相国寺の境内にある千利休の孫の千宗旦(茶人)に化けて茶の湯を立てたり、囲碁をするなど、風流狐として有名豆腐屋を助けたお礼にもらった鼠の天ぷらを食べて神通力を失い、犬に襲われて死んだとされる別伝では、茶会を開いて知...
洛中

知恩院 濡髪堂(京都市東山区)

ちおんいん ぬれがみどう知恩院境内にある住処を奪われた狐が霊巌上人(名僧)の法話を聞いて改心して知恩院を守護した(人外の悟り)法話を聞く際に童子に化けたが、その時髪が濡れていたためその名が付いた(名称の由来)狐の去り際に上人が傘(雨具)を貸...
洛外

御辰稲荷神社(京都市左京区)

おたついなりじんじゃ東山天皇の典侍(女官)・崇賢門院の夢枕に狐が現れる「辰の方角の森に祀れ」と告げられ、聖護院の森に祀る(夢告:創建伝説)琴を弾く音(音曲)が聞こえ、“風流狐"と呼ばれる『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.12日本伝...