佐渡

大杉神社(新潟県佐渡市)

おおすぎじんじゃ寒戸神社、佐武徒大明神とも呼ばれるお杉という雌の狢(二ツ岩団三郎の妻ともされる)が、美人に化けて男を騙していたが、能登の船頭に一目惚れしてしまった他国者に肌を許さない掟を破ったため、神の怒りを受け(罰を与える)、山崩れで船頭...
佐渡

濡れ仏(新潟県佐渡市)

ぬれぼとけ12体の仏像を乗せた船が沖で難破して、1体が海に落ちた夢枕にその仏が現れて(夢告)、多聞院に祀って欲しいと言ってので、寺に安置した狢が出て困るのでこの地に移動させたところ、害がなくなった『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p....
佐渡

二ツ岩大明神(新潟県佐渡市)

ふたついわだいみょうじん日本三名狸ともされる団三郎狢を祀る穴の入り口に金高・日限・名印を記した紙を置いておくと金を貸したとされる団三郎の名は、鞴に使う皮のために佐渡に狸(狢)を持ち込んだ越後の商人から採られたという『日本の伝説9 佐渡の伝説...
奥能登

覚皇院(石川県輪島市)

かくこういん狢が無住の寺に棲み着き、経を覚え僧侶に化けて信心を集めたが、犬に襲われて正体を現したその狢和尚が描いた達磨大師の絵画が残されている『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.142石川県輪島市 門前町広瀬
奥能登

霊高寺(石川県輪島市)

れいこうじ?木樵(杣人)の長太は雄の大狢と格闘して仕留めたが、雌狢が仇を取ろうと若い娘に化けて近づいた長太は観音の加護で難を逃れ、雌狢は霊高寺で亡夫の供養を請うて去った(夫婦の情愛)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.138...
下越

護摩堂山 団九郎狢(新潟県五泉市)

ごまどうやま だんくろうむじな護摩堂山にあった城が落城した時(落城伝説)、山の岩穴に棲んでいた狢の団九郎は、膳椀や什器を穴に運び入れた村の者は冠婚葬祭があると団九郎のところへ膳椀を借りるようになった(椀貸伝説)不心得者が椀を返さなかったため...
中越

真人むじなの穴(新潟県小千谷市)

まっとむじなのあな村に住み着く狢は火事と葬式が好きで、夜ごとそれらの幻を見せて村人を驚かせていた困った村人は代官所に訴えて、狢の棲む洞穴をいぶし攻めにしたが、結局何も出てこなかったその後狢は一層暴れるようになり、農作物などの被害が多くあった...
庄内

椙尾神社(山形県鶴岡市)

すぎのおじんじゃ神社の裏山に化け物が棲み着き、若い娘の人身御供を要求していた旅の六部が盗み見すると、大入道が現れ「丹波のめっけ犬には聞かせるな」と言う言葉を聞いためっけ犬は見事に大入道(正体は狢)を退治したが死に(化け物退治)、神社と村の守...