東毛

茂林寺 守鶴堂(群馬県館林市)

もりんじ しゅかくどう吾妻郡青雲寺の住職だった四角が、茂林寺開山の正通上人に拾われたのが守鶴(僧侶)とされる守鶴は湯が尽きることがない茶釜を持っており、分福茶釜と称された100年以上歴代住職に仕えたが、守鶴の正体は古狸であり、茶釜も自身が化...
峡北峡中

常光寺 杉戸の松(山梨県韮崎市)

じょうこうじ すぎとのまつ建長寺の僧侶に化けた狸が訪れ、庭の松を見て間もなく枯れるので絵を描こうと申し出た狸僧は自らの尻尾を使って、方丈の杉戸(建具)に松の絵(絵画)を描いた『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.68山梨県韮崎市 清...
佐渡

二ツ岩大明神(新潟県佐渡市)

ふたついわだいみょうじん日本三名狸ともされる団三郎狢を祀る穴の入り口に金高・日限・名印を記した紙を置いておくと金を貸したとされる団三郎の名は、鞴に使う皮のために佐渡に狸(狢)を持ち込んだ越後の商人から採られたという『日本の伝説9 佐渡の伝説...
備後

犬塚大明神(広島県神石高原町)

いぬづかだいみょうじん荒れ寺に化け物が棲み着き、村を荒らし、人身御供を要求した坂田金時が化け物の正体が狸と見抜き、出雲の“権吾呂太夫”を怖れていることを知った村の者は出雲に行き、“権ノ守”という犬を借り受け、狸を退治した(化け物退治)傷つい...
内房

證誠寺(千葉県木更津市)

しょうじょうじある夜、住職が外が騒がしいので見ると、たくさんの狸がお囃子(音曲)をして踊っていた住職も狸囃子に合わせて踊り出し、3日間続けて境内で踊りに興じた4日目に狸は現れず、境内で腹鼓を鳴らしていた狸が腹が裂けて死んでいたので、狸塚(鳥...
高松坂出

屋島寺 蓑山大明神(香川県高松市)

やしまじ みのやまだいみょうじん四国八十八ヶ所霊場・屋島寺境内にあり、太三郎狸を祀る社空海が屋島で道に迷った時に、蓑笠(雨具)をつけた老人に案内されたが、それが太三郎狸とされる屋島寺を守護するとされ、歴代住職に屋島の戦いの様子を夢枕で見せた...
村山

べんべこ太郎の墓(山形県天童市)

べんべこたろうのはか3年に一度若い娘を人身御供として神に差し出す習慣があったが、その神の正体は狸だった狸たちが怖れる「信濃のべんべこ太郎」という犬を連れて来て狸を退治した(化け物退治)狸を退治したべんべこ太郎も傷が元で死んだため、墓を築いて...
置賜

猫の宮(山形県高畠町)

ねこのみや延暦年間(781~801年)、高安村の庄屋夫婦は子供がないため、夢のお告げで1匹の三毛猫を飼った三毛猫は妻の後をつきまとったため、主人がついに刀で首を切った切られた猫の首は、屋根裏にいた蛇に噛みつき退治した(動物報恩譚)蛇は、かつ...
置賜

犬の宮(山形県高畠町)

いぬのみや和銅年間(708~714年)、この地に役人が来て、年貢の代わりに年2回子供を差し出すことを要求(人身御供)ある盲法師が、役人が「甲斐の三毛犬・四毛犬に知らせるな」と話しているのを聞き、甲斐から2頭の犬を招いた酒宴の場に犬を放つと大...