備北芸北

猫山(広島県庄原市)

ねこやま山の形が、猫の寝姿に似ていることから名がついた(地名の由来)山中に化け猫がいて、人を襲うとされる山中で怪異に遭った猟師が鉄砲(鉄砲火薬)を撃ち、血の跡を追って人に化けていた猫を仕留めた(化け物退治)『日本の伝説21 広島の伝説』(角...
北総

長禅寺 血の池(千葉県旭市)

ちょうぜんじ ちのいけ長禅寺に長年棲み着いた大鼠がいたが、寺で飼っていた猫とその兄弟猫と格闘して傷つき逃げた寺の内部を探って鼠の居所を確かめ、槍(武具)を突いて止めを刺した(化け物退治)血の付いた槍の先を境内の池で洗い流した長禅寺に棲む大鼠...
中越

雲洞庵(新潟県南魚沼市)

うんとうあん年を経た大鼠が2匹雲洞庵に棲み着いて暴れ回り、ついには住職まで噛み殺すに至った檀家の者が屈強の猫2匹を使って鼠を退治したが、猫も一晩の戦いの傷で死んでしまった(動物報恩譚)葬列を襲った化け猫(火車)を住職の北高和尚(名僧)が殴り...
下越

岩村寺(新潟県阿賀野市)

がんそんじ住職が飼っている猫が夢枕に立って恩返しをすると言い、翌日死んだ藩の御用金を扱う岩村家では、母親の葬儀の最中に棺が宙に浮き、大騒動となっていた(火車)住職が指名されて読経すると、棺が元に戻ったため、寺に莫大な寄付をした(猫檀家)その...
中越

普光寺 毘沙門堂(新潟県南魚沼市)

ふこうじ びしゃもんどう坂上田村麻呂が蝦夷征伐の途上、戦勝祈願に建てた古刹按摩(座頭)が、毘沙門堂の僧の身体を揉んで、その骨格からその正体が山猫であることを知って、事実を伝えて死んだ多くの村人が山狩りをしたが見つからなかったため、毘沙門堂で...
上越

猫又稲荷(新潟県上越市)

ねこまたいなり正式名・土橋稲荷神社重倉山に怪獣が棲み着いたため、郡代が退治に行ったが、鉄砲も撥ね返すほどの身体であった中ノ俣の吉十郎という若者が単身で怪物を退治したが(化け物退治)、吉十郎も死んでしまった怪物の正体は化け猫であり(化け物)、...
大分別府

猫ヶ岩山(大分県別府市)

ねこがいわやま交通の要衝にあった山だが、旅人を襲う化け物が現れて被害が大きくなった源為朝が怪物を退治したが、その正体は猫で、退治された後に岩となった(化け物退治:化身した石)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.29大分県別府市 南...
置賜

猫の宮(山形県高畠町)

ねこのみや延暦年間(781~801年)、高安村の庄屋夫婦は子供がないため、夢のお告げで1匹の三毛猫を飼った三毛猫は妻の後をつきまとったため、主人がついに刀で首を切った切られた猫の首は、屋根裏にいた蛇に噛みつき退治した(動物報恩譚)蛇は、かつ...
北信

夜泣き石(長野県千曲市)

よなきいし姨捨山に捨てられた老婆が石と化し(姨捨伝説)夜泣きをしたため、西行が読経したところ、悟りを開いて血を吹いて2つに割れたという(化身した石:血の出る石)酒屋に大猫のあやかしが現れ、やがて女中が赤ん坊を産んだが、突然行方不明となり石の...
丹後

鶏塚(京都府宮津市)

にわとりづか飼い猫が主人を食い殺そうと女に化けたのを知った鶏が、それを知らせるため鳴き続けた(動物報恩譚)騒ぎとなったため猫は鶏を食い殺して逃げ、鶏は丁重に葬られた実際には和泉式部の歌(和歌)反故を埋め、そこに供養塔を建てたもの(その歌に“...