嶺北仁淀川

日吉神社(高知県仁淀川町)

ひよしじんじゃ大晦日にある遍路(巡礼六部)が一夜の宿を求めたところ、長者は拒絶し、隣の貧しい老夫婦が宿を貸した翌朝老夫婦が長者へ挨拶に行く前、遍路に手拭いで顔を拭けと言われ、その通りすると2人は若返った子細を聞いた長者夫婦も遍路に若返り法を...
吉野

丹生川上神社下社(奈良県下市町)

にうかわかみじんじゃしもしゃ人に危害を加える狒々(猿)が度々現れたため、朴の葉鮨(料理)などを食わせて油断した隙に退治した(化け物退治)6月では、氏子が」と呼ばれる朴の葉鮨を神饌として供える習慣が残る(特別な奉納)『日本の伝説13 奈良の伝...
さいたま川口

三ツ木神社(埼玉県鴻巣市)

みつぎじんじゃ織田信長の比叡山焼き討ち(法難)から逃れた上人が山王権現を奉じてこの地の塚に小祠を建てて祀った(創建伝説)神使である猿の像に赤い粉を塗って祈願すると、その部分が良くなるとされる(特有の願掛け)この像は女猿とされ、特に婦人病(下...
郡内

猿橋(山梨県大月市)

さるはし百済から来た志羅乎(渡来人)が建設した橋で日本三奇橋の1つ鎖状になって川を渡った猿の一群を見て、工法を思いついたことから名が付いた一説では、橋の完成を祈願して志羅乎夫婦は完成の前に自害して命を神に捧げたとされる『日本の伝説10 甲州...
佐渡

平根崎波蝕甌穴群(新潟県佐渡市)

ひらねざきはしょくおうけつぐん頭領が病となったため、猿たちが平根沖の海中温泉の湯を汲もうとしたしかし泳げないため、浜の岩に座り込んで眺めているだけで、そのうち尻の部分が削れて甌穴となった(地形の由来)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)...
大阪

野里住吉神社(大阪府大阪市西淀川区)

のざとすみよしじんじゃ狒々(猿)が村を荒らすため神意を問うと、毎年乙女を人身御供に差し出すようお告げがあった毎年正月16日に白羽の矢が立った家から乙女を出すことが続いた7年目にこの地に立ち寄った岩見重太郎が話を聞いて、狒々を退治した(化け物...
能登南

大地主神社(石川県七尾市)

おおとこぬしじんじゃ通称「山王神社・山王さん」かつて猿神に人身御供を差し出していたが、越後のシュケンという白狼が身代わりとなって退治した(化け物退治)猿神の後難を怖れた人々は3台の曳き山を奉納する祭礼(青柏祭)を始めた名物の餅菓子である“な...
金沢

玉兎ヶ丘 庚申塚(石川県金沢市)

ぎょくとがおか こうしんづか越前朝倉氏に家臣だった堀左近(戦国武将)は、織田方に捕らえられて尾張で投獄された母親が信心する青面金剛に祈ったところ、庚申の夜に3匹の猿が左近を助けた(神仏の加護)左近は剃髪して僧となり、卯辰山に庚申堂を建てて居...
下越

乙宝寺(新潟県胎内市)

おっぽうじある僧が法華経を読んでいると、2匹の猿がそれを聞いており、やがて写経をせがむようになった(人外の悟り)僧は猿の持ってきた木の皮に経(経典)を書いてやったが、いつしか来なくなった時が経ち、国司に赴任した紀躬高夫妻が訪れ、自分たちは猿...
置賜

大宮子易神社(山形県小国町)

おおみやこやすじんじゃ安産の神とされ、お産に臨む際には、産屋に子易神を祀ってこもる風習が残る猿神退治(化け物退治)をした犬を祀るとされている(人身御供)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.16山形県小国町 増岡