瓢箪

北毛

鏜々渕(群馬県高山村)

どうどうぶちある男が淵に鉈を落としてしまい、取りに入ると底に機織をする娘がおり、三日三晩歓待した(龍宮)戻ってきて淵の底の歓待を懐かしく思っていると、泉照寺の住職が法力で酒の入った瓢箪を浮かび上がらせたそれ以降、淵にお願いして膳椀を借りる者...
鹿児島霧島

住吉池(鹿児島県姶良市)

すみよしいけこの池の所有を巡って、老神神社の神と黒島神社の神が争い、老神神社のものとなったこの池に棲む大蛇は毎年娘を人身御供として要求していたある老僧が、瓢箪を布団に巻いたものに着物を着せて娘の代わりに池に入れるように教えた大蛇はそれを捕ら...
河内

堤根神社 茨田堤(大阪府門真市)

つつみねじんじゃ まんだのつつみ仁徳天皇時代に造営された堤防の名残が、約30mほど続く堤完成のため人柱に選ばれたうち、茨田連衫子は瓢箪が沈めば人柱になると誓い、人柱を免れた堤根神社が衫子ゆかりの地とされ、“浮かびひょうたん”の伝承が残る『日...
洛中

三年坂(京都市東山区)

さんねんざか大同3年(808年)に造られたので、その名が付いたこの坂で転ぶと3年以内に死ぬとの死の俗信がある転んでも死なないまじないとして瓢箪が売られていた(魔除け)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.22京都市東山区 清水2丁目