四万十足摺槿花の宮(高知県四万十町) きんかのみやお万御寮と西原紀伊守(戦国武将)は仲睦まじい夫婦であったが、ある夜からお万御寮の許に妖しい男が現れだした妖しい男に身を許してしまったお万御寮は、ある夜蛇体に変化して城の下の淵に身を投げた(変身譚)実家の下男が近くで草を刈っている... 2025.12.06四万十足摺
四万十足摺お藤がとどろ(高知県土佐清水市) おふじがとどろ淵のそばにある畑を番するため、お藤は毎日淵まで通っていたある日淵で髪を梳いていると、毛髪が水面に落ち、それを小蛇が飲み込んだお藤はそれを面白がって何本も髪の毛を蛇に与えて続けているうちに、いつの間にか淵に消えてしまった(異類婚... 2025.12.06四万十足摺
嶺北仁淀川住吉神社(高知県土佐町) すみよしじんじゃ近くに住む娘が毎夜のように家を抜け出して、翌朝着物や草鞋を濡らして帰ってくるようになった家の者が着物の裾に麻糸を通した針(裁縫道具)を刺しておいて、出て行く娘の後をつけていった娘は近くの池に入りそのまま戻ってこなかったため、... 2025.12.06嶺北仁淀川
室戸安芸唐谷の滝(高知県室戸市) からたにのたき佐喜浜の庄屋の娘の許に夜な夜な訪れる若者があり、不審に思った娘は着物の襟に針(裁縫道具)を刺して若者を見送った針に通した糸をたどると唐谷の滝の雄滝に着き、そこで母子の大蛇が会話するのを見た(異類婚姻譚)子蛇は針を刺されて間もな... 2025.12.05室戸安芸
吉野龍泉寺(奈良県天川村) りゅうせんじ洞川の男がある女と夫婦となって子を成したが、女の正体は龍泉寺境内の泉に棲む白蛇であった(異類婚姻譚)白蛇は泉(湧水)に戻ったが、子が乳を求めて泣くため自分の目玉を与え、両目を失ってしまった白蛇は朝夕に鐘で時を知らせて欲しいと頼み... 2025.11.23吉野
奈良宇陀お亀池(奈良県曽爾村) おかめいけ多良路に嫁に来たお亀は、昼は亀山の池を水源とする井戸で顔を映し、夜は家を抜け出して亀山の池へ行った子が生まれるとお亀は暇を貰って亀山の池へ去ってしまうが、子が泣くため夫は一度池へ行きお亀と会ったまた子が泣くため再度池に行きお亀を呼... 2025.11.18奈良宇陀
磯城高市緒環塚(奈良県桜井市) おだまきづか三輪山近くに住んでいた活玉依姫(姫君)は毎夜訪れる若者と交わり、懐妊してしまった(異類婚姻譚)親は床に赤土を撒き、緒環(機織)の糸を針(裁縫道具)に通して男の服の裾に刺すように娘に言った翌日、赤土に足跡はなく、糸は鍵穴から抜け出... 2025.11.13磯城高市
秩父大陽寺(埼玉県秩父市) たいようじ寺に一人の娘が住み着き、やがて住職との間に子ができた娘は子を生む際に七日間産室を覗かないよう釘を刺したが、住職は覗いて大蛇が赤子をあやしているのを見た娘は諏訪の大蛇であり、正体を知られたため赤子を残して消え去った(異類婚姻譚:見る... 2025.10.26秩父
北毛三峰沼(群馬県みなかみ町) みつみねぬま利根郡司・波多野経家(地方豪族)の娘の妙姫(姫君)が、夜な夜な通ってくる者のために病床に就いていた(異類婚姻譚)この地を立ち寄った緒方三郎惟栄(源平の武将)がそれを聞き、郡司の家に来たあやかしを斬った(化け物退治)翌朝血痕をたど... 2025.09.26北毛
石見浮布池(島根県大田市) うきぬののいけ池の原長者の娘が、この池のほとりで若者と出会い恋仲となったある武士が通りがかったところ、娘が大蛇に巻きつかれており、矢を射て撃退した(異類婚姻譚)娘は大蛇を追って池に飛び込み、やがて着物(衣類)だけが水面に浮かんできた(地名の... 2025.09.05石見