石塔

四万十足摺

賀茂神社 八百比丘尼の塔(高知県須崎市)

かもじんじゃ やおびくにのとう人の顔をした魚(人魚)が網に掛かり、須崎の港に揚げられた魚は暫く放置されていたが、近所の女児がその魚に這い上がって、傷口の血を舐めた娘は年月が経っても容貌が変わらず、200歳を過ぎた頃に剃髪して行脚の旅に出た(...
奈良宇陀

衣掛柳の碑(奈良県奈良市)

きぬかけやなぎのひ帝の寵愛を受けられないことを憂い、猿沢の池に入水した采女が、入水の前に池の畔にあった柳の木に衣を掛けた(悲恋伝説)その木があった跡に、十三重の石塔が建てられ残る『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.12奈良県奈良市...
中毛

正観寺 義経馬殿塔(群馬県伊勢崎市)

しょうかんじ よしつねうまどのとう?粕川(河川)を渡ろうとした源義経一行だが、洪水後の増水で義経の乗馬と案内をした山伏の知海坊が流された義経の身代わりになって流されたため、篤く葬って石塔を建てた(鳥獣墓)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
鹿児島霧島

隼人塚(鹿児島県霧島市)

はやとづか五重石塔3基と四天王石像4体からなる養老4年(720年)大和政権に反乱(戦乱)を起こした隼人族(隼人熊襲)の慰霊のために造られた塚とされる『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.51鹿児島県霧島市 隼人町見次
河内

中将姫所縁の石塔(大阪府東大阪市)

ちゅうじょうひめゆかりのせきとうこの地にあった渕側池(現存せず)に生える蓮から取った糸(裁縫道具)を使って、中将姫が当麻寺の曼荼羅を一夜にして織り上げたとされる池があった近くに供養のための石塔が建つ『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p...
大阪

法明寺 雁塚(大阪府大阪市東成区)

ほうみょうじ かりつか弓の名手であった清原刑部丞正次という者(名士)が、ある冬に1羽の雁を射落としたが、なぜかその首がなかった翌年また1羽の雌の雁を射たが、その羽の下から干からびた雁の首が出てきたこの話を聞いた法明上人(名僧)が雁の夫婦の情...
備後

弁天島(広島県福山市)

べんてんじまある侍が刀(刀剣)を落としたので、100貫の賞金(貨幣)で拾うように頼んだ鮫が多くいるため引き受ける者がなかったが、ある漁夫が飛び込んで刀を拾い上げた漁夫は鮫に足を食われ亡くなったことから、侍は100貫で供養の石塔を島に建てたこ...
東三河

仏島(愛知県蒲郡市)

ほとけじま満潮時には波間に隠れてしまう、周囲を岩礁で囲まれた無人島石塔を運んでいた船が島の近くで突然沈み、船乗りの兄弟が島に向かって泳ぎだした島を見ると、何体かの白衣の亡者(幽霊)が手招きしており、怖くなった兄弟はからがら浜へ逃げ泳いだ後日...
下越

金仙寺 菖蒲御前の墓(新潟県新潟市西蒲区)

きんせんじ あやめごぜんのはか源頼政の愛妾・菖蒲御前は、頼政の死後流浪して越後に辿り着き、そこで生涯を終えた金仙寺の裏山は前方後円墳で、その古墳の上に立っていた石塔が菖蒲御前の墓である(現在は寺の門前に)『日本の伝説41 越後の伝説』(角川...
西讃

八百比丘尼の塔(香川県三豊市)

やおびくにのとう八百比丘尼がこの地を訪れた時に建てたとされる石塔空海が一夜にして建てた石塔との別伝もある(一夜作り伝説)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.67香川県三豊市 高瀬町下勝間