礎石

奈良宇陀

大安寺西塔跡(奈良県奈良市)

だいあんじさいとうあと大安寺の東西両塔は黄金造りで、夜でも難波の海を照らしたため、怒った漁夫によって焼き討ちとなった西塔の礎石は長らく残されていたが、ある石工が割って掘り出そうとした間もなく割れる時に突然石から血が噴き出し(血の怪)、石工は...
大阪

藁打石(大阪府大阪市阿倍野区)

わらうちいし動乱を避けた吉田兼好(文人)が、弟子の命婦丸の故郷であるこの地に隠れ住んだここで兼好は藁を打って筵(敷物)を作り、生計を立てていた正圓寺門前にある“大聖歓喜天”の標柱の礎石が、藁を打った時に用いた藁打石とされる(名石)『日本の伝...
内房

姥石(千葉県富津市)

うばいし女の巨人がこの地に暮らしていたが、飲み水のことで沼の主と喧嘩をした心細くなった巨人は、相手の男を求めてこの地を去ったが、その時に落とした石臼と言われる八角形に加工された石であるため、関所の礎石との説もある『日本の伝説6 房総の伝説』...